のだめカンタービレ 最終楽章 前編の感想一覧
映画「のだめカンタービレ 最終楽章 前編」についての感想が4件掲載中です。実際に映画を観たレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。
笑いと切なさと音楽と
正直、クラシック音楽はのだめが始まるまでほとんど聞いたことがなかった。聞いたことがある音楽でもタイトルと一致しなかったりと、本当に無知。だから音楽のクオリティは全く分からない。そんな私でも、これはすごいんじゃなかろうかと思ってしまうような圧巻の音楽が詰まっていたと思う。とは言っても音楽の良しあしは分からないので、やっぱり惹かれるのは登場人物のキャラクター。ベッキーたちとの楽しそうな学生生活やドラマシリーズからの出演の清良や真澄。笑えるポイントもたくさんで、ルイに思い入れの曲と千秋先輩を同時に奪われてしまったのだめの悲しさも詰まっていてもりだくさん。全編後編合わせて見てもらいたい。
個性派キャラ健在!
テレビシリーズから続く映画版の前篇。パリに留学した、のだめと千秋。指揮者コンクールで優勝した千秋は、フランスの老舗楽団マルレ・オーケストラの専任指揮者となるが、貧乏でやる気のないオーケストラは決壊寸前だった・・・序盤はいきなり、オーケストラのシーンから始まります。千秋役の玉木宏さんの熱のこもった指揮が素晴らしいです。一転して、物語後半のマルレ・オケのだめだめっぷりが、日本でのかつての演奏を思わせて笑えます。この作品の見所である、生き生きとした個性派キャラクターも健在です。俳優陣が原作のキャラクターの個性をしっかり自分のものにして、最後まで楽しんで観れました。原作未読でも、充分楽しめます。後編に期待大です!
原作どおり!!
原作、ドラマを観ていない方はあまりよく分からないストーリーかもしれないのでぜひこれを観る前には、原作かドラマを観てほしいです。実写化の作品はたくさんありますが、私が観た実写の中でも原作をまったく裏切らない作品だと思います。個人的な意見ですが。キャストも抜群に合っているし、音楽も。ピアノや指揮者の経験が内容には見えない演技力と、コメディな部分も忠実に再現してくれています。のだめの、純粋でおとぼけなところに笑い泣きです。ヨーロッパで撮影された風景もとても綺麗で、圧巻のオーケストラシーンはクラシックを聞かない人でも飽きないと思います。チャイコフスキーのくるみ割人形が好きになりました。
映画だから実現した素晴らしい演奏シーン
日本にクラシック音楽ブームを起こした大人気テレビドラマ「のだめカンタービレ」の続編を映画化したものです。テレビドラマの映画化の中には、わざわざ映画化する必要があったのかと首を傾げたくなるものもありますが、この映画をみると「これはテレビドラマの枠には収まらない」ということが納得できます。映画の冒頭では、ニューイヤーコンサートで有名なウィーン楽友協会で日本映画として初のロケを行っています。他にもヨーロッパの伝統的なホールでの演奏シーンが出てきます。これらは映画でないと出来ないスケールの大きさだと思います。ストーリーは、落ちこぼれオーケストラを立て直すというありがちなものですが、最後の演奏シーンはすばらしくて鳥肌ものでした。