チーム・バチスタの栄光の評価
チーム・バチスタの栄光の感想
医療ミステリの傑作
中村義洋監督は、どちらかというとこういう、少し落ち着いた、派手さを控えた作品のほうがお得意でいらっしゃるような気がしている。絶対に失敗しないはずの、チーム・バチスタの行なう手術が失敗を繰り返す。その原因とは? というのを探る物語。竹内結子さんとあべちゃんのコンビがいい味出してるなーと思う。特にあべちゃんは、こういうひとくせある男性役がとても巧い。ストーリーとしては、ラストへ向けての謎解きが素晴らしかった。何段かに分かれているオチ。どんでん返し。そしてココリコ田中さんの演技が巧いこと巧いこと。いいひとっぽい役も、裏のある役も、どちらもこなせるってすごいな! と思う。面白かったー!
マイナス要素が見当たらない映画
東城大学付属病院の「チームバチスタ」は、難しい拡張型心筋症を連続成功させていた。けれどある時期を境に失敗が続いてしまう。その原因を探る様命じられたのが田口公子(竹内結子)だった。田口は事故と結論付けたが、異を唱えたのが厚生労働省から派遣されてきた白鳥(阿部寛)。田口は独自のやり方で調査を進める白鳥に振り回されながらも真相に近づく。面白い。本当に面白い。謎解きまで犯人も手段も想像できないけど、説明されると途端に納得できてしまうシンプルな真相。分かりやすいところが面白いのかもしれない。そして変わり者の役人を演じている阿部寛はいい味出している。テルマエともトリックとも違う阿部寛をぜひ見て欲しい。