ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂの評価
ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂの感想
色んな部分でついていくのが大変
かなりぶっ飛び過ぎていて、ついていくのがなかなか難しい。いきなり現れるチェーンソー男、そのチェーンソー男と戦う絵理、一緒に戦いたいという陽介。中でも一番分からなかったのが、バイク事故で亡くなった親友の能登君の描かれ方だった。能登君の様に死んで彼女を守りたい、という陽介の決意は、ともすれば自殺願望にも思えて、何故そんなに死に急いんでいるのだろう、と不思議でならなかった。絵理を守ろうとした結果、死んでしまうことを覚悟しているのならともかく、死ぬための理由を探しており、ちょうどそこにチェーンソー男が現れた様にも見えてしまった。ついていくのがなかなか難しかったが、格闘シーンは迫力がすごいし、ライブシーンはリアルな男子高校生の姿が描かれている。勢いに任せて観るのもいいかもしれない。
青春!これぞ!ってかんじ
「NHKへようこそ」などで知られるライトノベル作家、滝本竜彦の同名小説が原作の映画です。2008年公開の映画ということで、若い市原隼人が、時にネクラで時に熱血な主人公の高校生を熱演しています。当時ブームに乗り出したばかりのGReeeeNがテーマ曲を担当しており、こちらも物語の雰囲気に合っていてなかなかです。物語は、普通の高校生活を送っていた主人公が、チェーンソーを持ち暴れる謎の大男と、大男と孤独に戦うこれまた謎の美少女高校生と出会うことから始まります。ヒロインである彼女を演じるのは関めぐみ。彼女もなかなかの「謎の戦う美少女」っぷりを見せてくれます。全体的に、甘酸っぱい青春ドラマという感じですが、スポーツでも恋愛でもなく、怪物と戦うというあたりが少年漫画を読んでいる気持ちになります。怪物の正体や少女が戦う理由など、現代的で深いテーマがあり、見ていてとても心が熱くなる作品でした。自分は原作を読んだ...この感想を読む