星の時計のLiddellのあらすじ・作品解説
星の時計のＬｉｄｄｅｌｌ(リデル)は、１９８２年６月号から１９８３年８月号に１４回に渡って集英社創刊の雑誌「ぶ～け」に連載された内田善美原作の日本の少女漫画である。 眠る度に同じ夢を見る不思議な体験を長い間し続け、次第に夢に囚われていく青年ヒューと、夢を見ている最中に仮死状態になる彼を心配し不安になった親友ウラジーミルがヒューを夢から現実の世界に取り戻そうとする物語。毎回出てくる見たこともない「夢の家」とその家で出逢う美しい少女リデルのために、二人が旅をする決意をし、夢と現実を行き来する中で様々な体験をする心の揺れ動きが丁寧に描かれている。芸術的な繊細で細密な絵柄、幻想的な美しさ、哲学的なテーマと切なさがただよう彼女の独特な世界観は、世界中から高く評価されている。 雑誌連載後、修正・加筆されたのち全３巻として発売され１９８６年に完結した。また、この作品が内田善美の最後の単行本であり代表作となっている。
