王の男のあらすじ・作品解説
実在の暴君ヨンサングンと大道芸人の物語でキム・テウンの舞台劇「爾」を原作とした2005年の韓国映画。韓国では多くの賞を受賞し、2011年には1230万人の動員数を記録した。監督は「楽しき人生」のイ・ジュニク。 16世紀の末、貴族に弄ばれる芸人一座から逃亡し、都市部漢陽(現ソウル)へとやってきたチャンセンと相棒で女形のコンギルは、暴君ヨンサングンの風刺劇で名を挙げるが、あえなく捕まり王の前に引き出される。畏れず演ずると王は笑い、彼らを宮中に住まわすが、王の夜伽にコンギルが呼ばれることに。一方チャンセンの風刺劇は次第に過激さを増し、その度王は荒れ死人が出ることに…。 「フライ・ダディ」などで人気のコンギル役イ・ジュンギは美しいが、自宅庭に綱渡りの練習場を作り役作りをしたチャンセン役「スパイダー・フォレスト 懺悔」「R-POINT」のカム・ウソンの熱演無しでは語れない作品である。ヨンサングンを「アウトライブ」「トンイ」のチョン・ジニョン、王妃ノクスを「ス」のカン・ソンヨンが演じている。
王の男の評価
王の男の感想
大人気韓流スターイ・ジュンギの出世作
この作品は、李氏朝鮮第10代国王、燕山君の治世を描いた作品です。サダンと呼ばれる旅芸人の一座が、現在のソウル市にあたる当時の首都漢陽で綱渡りなどの見世物を行う美しい顔立ちの男コンギルと、綱渡りの名手でワイルドな男のチャンセン、そして燕山君の3人を中心に話が進んでいきます。この映画の面白いところは、市井に暮らす人々を忠実に描くため、あえて服もボロを着て顔も泥だらけですが、美しさすら感じられます。コンギルやチャンセンもボロボロの姿なのに、綱渡りなどのアクションシーンは、かえって生き生きとした人間の躍動感が感じられます。対照的に燕山君の居所である宮廷は、絢爛豪華なしつらえであるにも関わらず日々貴族の陰謀が渦巻く館と化しており、せっかくの色とりどりの宮殿や調度品が色あせて見えます。そのような所で暮らす燕山君ですから、面白いことはありません。しかし、ある日自分と側室に成り上がった元芸妓のチャン・...この感想を読む
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