赦しは心の部屋をひとつあけること。
キム・スジン
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韓国映画はあまり興味がないので観ないのですが、この作品は日本のドラマを元に作っていたので興味があり観ました。ドラマの場合、やはり10話以上からできているので、アルツハイマー病を発症してから悪化していく過程、そしてそれと同時にその主人公の周りの様子などが細かく描かれていたのですが映画にするとどうしても端折る部分が出てくるので、こうなるのは仕方ないのかなと思いました。アルツハイマー病を発症してからの展開がちょっと早いのと、あの綺麗に家を出ていくというのは韓国映画らしいのかな?と思いました。最後の方で入院した病院を探し出し、彼女に会いに行くけれど顔は覚えていないけれど彼の香りだけは記憶のどこかに残っているというのは美しいですね。
韓国の作品はもともと好きです。家族や恋人への愛情が、強い。日本より人情に溢れている気がします。タイトル通り、記憶を消してしまう若年性アルツハイマー病のお話。出会って恋をして結婚して。幸せいっぱいの時期に降りかかった病魔。もしも私の旦那様がアルツハイマーになって、私のことも2人の思い出も忘れてしまったら私はどうするかな。逆の場合もどうなるのかな。と考えさせられました。チョルスの葛藤で、一緒に涙します。大泣きです。支える側が男性だから余計に涙がでました。韓国の男らしさの観念が、かっこいい。これを見て、韓国のコンビニでコーラを買いたくなります。笑ハッピーエンドではないですが、見て欲しい映画です。
サヨナライツカを見てとても感動したので、この監督の作品を見て見たくて借りました。色々な邪念を捨てれば、純愛ドラマとして楽しめるのかもしれません。俳優さんはかっこいいし女優さんは綺麗なので、その分で楽しめますね。ただ、ストーリー展開が早いというか、なんかいまいち感情移入しにくい気がしました。アルツハイマーがテーマですが、これまたイマイチ伝わってこないし、暴力的なシーンもなぜこうなるの?と嫌悪感ばかり。単純に泣きたいだけなら、確かに泣けるのかもしれないけど、現実味に欠けていて、残念です。ラストシーンもなんだかイマイチです。テーマが病と闘うカップルと言う設定で、泣ける映画の代表ですが、それならこの映画じゃなくてもいいかなぁと思います。
キム・スジン
母を憎む恋人に対して言った、スジンの台詞。
キム・スジン
スジンが恋人のチョルスに書いた手紙。
チェ・チョルス
アルツハイマーで記憶がなくなる恋人のスジンに、記憶がなくなるのは魂がなくなるってことなのよ!と言われ、言った台詞。