パッチギ!の感想一覧
映画「パッチギ!」についての感想が5件掲載中です。実際に映画を観たレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。
すごいキャスト。
前半の、5分に1回ぐらいで乱闘があまり好きではなく最初はなかなか入り込めませんでした。やられたらやり返すというような考えが、元々嫌いなので。ただ、日韓のことをもっと考えようとさせられる作品です。さらに、いい言葉が沢山ある映画です。 「お前達日本のガキは何を知っとる。知らんかったらこの先ずーっと知らんだろ」 というような台詞があるのですが、たしかに、知らないことが多いし、知ろうともしていない日本人が多いと思う。知る機会も少ないですよね。そして、キャスト!今になると問題児?ばっかりですね。凄い。沢尻エリカの演技は、さすが女優という感じがしましたし、ケンコバもなかなかいい味でした。なんだかんだ、あと味がさわやかなのも不思議です。 クライマックスのイムジン河、涙です。
人は誰でも不安を抱えている
不安をかかえて過ごしている人生の隙間に幸せがねじ込んでくる。この作品に出てくる若者達はみんなそれぞれ世の中に不満を持っているその中で幸せになれる方法を無意識に探している様に思えます。青春映画なのですが、よくある青春映画とは違っていて本当にリアルな青春とはこういう事なのではないかと思います。ありえない部分でさえも脚本とキャストが素晴らしいので生活の中に溶け込んでくる様に思え、ストーリーに引き込まれ心地よくみる事が出来ました。井筒監督の映画は暴力的なシーンが多いのであまり好きではありませんでしたが、そういう暴力的なシーンも必要なのだろうなと素直にそう思えた作品です。
井筒監督の作品で一番好き
井筒監督の作品が好きで結構観るのですがパッチギ!が一番好きです。井筒監督らしいリアルな行動や言動が良いのは勿論なのですがそれプラス役者を活かしきっているどの役者もその役の人そのものに思えてくる様な配役で素晴らしいです。沢尻エリカがとにかく可愛い!あの頃の沢尻エリカにピッタリの役だと思います在日在日!と生まれた国とかを妙にこだわる人には全くオススメ出来ない映画ですが時折他の国の文化に触れた様な気分になれる所も良いなーとか思います人間が抱く感情が全て詰め込まれた様な感じで見ていて思わず力が入りますがこの作品を観る前より人間を愛せそうな人間くさい映画です
出演者は凄い顔ぶれ
在日朝鮮人のキョンジャに一目ぼれをした康介はそこで聞いた「イムジン河」をギターショップで弾いている男に会い、ギターを教えてもらう。それはキョンジャと仲良くしたいためだった。キョンジャとも仲良くなりキョンジャの家族の前でこの「イムジン河」を演奏し、家族とも仲良くなる。しかしある時、キョンジャの兄・アンソンの友人が事件に巻き込まれて死んでしまう。その時に康介は「お前らと俺らは違うんだ。朝鮮人の何を知ってる!」と罵られてしまう…映画の内容は在日朝鮮学生と日本の学生(一部)の抗争がメインだった気がします。暴力シーンが多いので血が苦手という人はおススメできません。出演者が塩谷瞬・沢尻エリカ・高岡蒼佑と話題の3人を中心に、真木よう子・オダギリジョー・小出恵介など今の映画やドラマでは欠かせない人ばかり。そういうところを観るのも面白いかも知れません。
傑作、今こそ見るべき
テレビでは完全にいろもの扱いの井筒和幸監督の作品です。1968年の京都を舞台に在日朝鮮人と日本人の若者の青春群像映画です。主演は塩谷瞬と沢尻エリカです。今となっては悪名高き二人になってしまいましたが、演技は頑張っています。メイキングでは塩谷瞬はかなり怒られてましたね。関西、特に大阪などに住んでいると、この問題にはよく出会うので井筒和幸監督もとても実感がある事として描いたのではないでしょうか。イムジン河の綺麗な曲がとても心に残ります。安易に韓国や中国を批判すると称賛される保守的な世の中になってしまった残念な今だからこそ、パッチギを見るべきです。とても大事な事が描かれています。