スウィングガールズの感想一覧
映画「スウィングガールズ」についての感想が14件掲載中です。実際に映画を観たレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。
繰り返し見ても面白い『スウィングガールズ』
洋画に比べ、邦画の状況は険しい読者諸兄は、映画ならば洋画・邦画どちらを観ることが多いだろうか。おそらく邦画作品と答える人は少数派になるだろう。近年、邦画は目に見えて低迷している。興行収入といった数字の部分も、また話題性といった数値されない部分においても、残念ながら邦画は洋画には遠く及ばないといえるだろう。俳優の演技力の低さ、宣伝広告費の不足。要因は様々あれど、帰結するのは「つまらないから」というたった一つの事実だ。物語に緩急がない。役者の演技がそれを補えず、むしろ誰がやっても同じ演技に見える。そんなものに、2000円近くの大金をはたいて観にいこうとは思わない。まして今やレンタルやネット配信などでいつでも手軽に見れるのだし…。と、邦画に対する世間の風当たりはかなり強いが、それでもたまに何度も観たくなるような傑作が生まれてくる。『スウィングガールズ』も、その一つだ。田舎街で吹奏楽を始めるこ...この感想を読む
ジャズは楽しいです。
ジャズに興味を持つ切っ掛けをくれた映画です。吹奏楽をやっている友達と一緒に観に行きました。そしてこの作品で、上野樹里さんの可愛さというか魅力にやられてしまい、大好きになってしまいました。のだめの前段階のようなこの『スウィングガールズ』は、とても楽しくて、観ているだけで元気になる作品です。大好きな映画です。この映画の時の、平岡祐太さんも好きです。出演者皆が楽しそうで、こちらも楽しくなり気が付いたら元気になっている作品です。ジャズは楽しいです。こんなに楽しいものなんだなぁと思わせてくれます。ジャズに興味を持つ切っ掛けをくれた『スウィングガールズ』です。
できなかったことをできるようになる素晴らしさ。
落ちこぼれ的な、吹奏楽部(代理)のメンバー。楽器を揃えるのさえ苦労するような状態ですが、それでも逆境に立ち向かいつつ次第に音が良くなって、結果的にすごく音楽の楽しさを伝えてもらえた気がします。演奏は全て役者本人達によるもの。撮影前に徹底した練習期間が設けられていて、映画が完成したその後も映画のキャンペーンの一環でそのメンバーが演奏していたり、その模様がDVD化したりしていましたね。この作品を経て有名役者になっていくメンバーが結構いて眩しかったものです。最後の発表シーンは鳥肌もの(もちろんいい意味で)。途中の見どころも満載すぎて、別売サントラも楽しく、沢山の人から愛されているのが頷ける作品です。サントラにはボーナストラックとして、あのラブソング(…)も入ってますよ☆
楽しくさせてくれる映画
ド田舎の落ちこぼれ女子高生達がジャズバンドを結成する。設定が東北の女子高生って事でセリフも方言でなまりがすごく可愛くて癒されました。純粋で真っ直ぐな女子高生達が1つの目標に向けてそれぞれが頑張り大きい力にかえていく様なストーリーで見ていてパワーをもらえました!青春そのものって感じの映画で見ている時は楽しい気持ちなるのですが普段ろくでもない生活を送っている自分にとって見終わってからの「私にはこんな思い出もなければこんな思い出を作れる予定もない」というひねくれた気持ちになってしまってとても虚しくなってしまいました。まぁ私事過ぎますが…映画はとても良かったです。バンドメンバー1人1人いろんな違った苦労をかかえながらだったので思わず頑張れ!と声を出して言ってしまいそうになりました
何かに熱中できる青春時代が懐かしい。
10代の、明日やあさっての事を考えず、今頑張りたい事、やりたい事に全力で熱中できる、あの青春時代が本当に懐かしく、そして、ジャズへ没頭していく学生さん達の姿がとても微笑ましく、見ていて温かい気持ちにさせられました。役者さん達が、山形弁で話すセリフも、聞いていてホッコリして、私も都会出身ではないので、田舎の温かみもとても感じられます。 そして脇を固める役者さん達の演技力も圧巻!矢口史靖監督の作品には欠かせない竹中直人さん。この映画でもばっちりいい味出てました!最後の演奏会で演奏されるメキシカンフライヤーを聞くたび、鳥肌たつほど感動します! とってもスカッとできて笑って泣ける素敵な作品です。
ふと、スウィングしている自分・・・
若いって、いいなぁ・・・と目を細めてしまう、心あたたまる映画です。方言で演じる上野樹里、本仮屋ユイカ、平岡祐太などの俳優陣も、ほっこり感を増幅させているような気がします。ジャズ題材って、なんだかとっつきにくいというイメージが少しあったのですが、途中から一緒に裏拍をとってしまいました。曲も今までに一度は耳にしたことがあるものばかりで、なじみやすいと思います。また、出演者が特訓して実際に演奏しているということもあり、演奏のシーンでは高校生らしい一生懸命さが自然に伝わります。何か、夢中になれるものを探したい。何かを始めてみたい。そんな気持ちになれます。
応援したくなる映画
女子高生が奮闘する物語、いいですね。方言を喋っているせいか、あどけなさが残っているせいか、余計に応援したくなるような気持ちになれます。横断歩道を渡りながらジャズのリズムに気が付くところが印象的で、気が付くと私も渡りながらリズムをとるようになっていました。本当にがんばってジャズをマスターしようとする姿はウォーターボーイズと同じく一生懸命で、リアルだからこそ出てくる姿があります。ところどころの笑えるシーンもちょうどいいスパイスになっていて、特に竹中直人さんには爆笑を持っていかれました。決して特別上手というわけではないけれど、頑張っている姿を素直に応援したくなる映画。
スウィングしよう
舞台は、東北の小さな町。耳にする方言。見える景色、キャラクターたちの個性がほっこりする。まず注目すべきは、誰もが耳にしたことのある音楽。思わず一緒に手を叩いてしまうほどである。吹奏楽経験者でなくても、心が踊り出しそうになる映画である。上野樹里・貫地谷しほり、竹中直人等の演技も素晴らしく、中でも竹中直人のコミカルな動き、表情の一つ一つ、セリフの言い回し見ていて面白く、脇役でありながらの、存在感は目を引くものである。仲間と出会い、笑い、涙する。青春は、誰にでも起こりうる。そんな一瞬が思い出される青春音楽ムービーである。
熱くなりたければ是非一度ご覧あれ!!
皆と何かを成し遂げる感動がここにある!!1人1人が成長していく様が観ていて楽しいし、一体感を持って取り組んでいる姿、そして何より皆が楽しんでいる姿に観ているこっちも何かにチャレンジしたくなる!!そんな映画です。舞台となっている山形県米沢市にも何度か足を運んだことがありますが、その舞台になった所をめぐるだけでも映画のシーンが思い返されます。地方を舞台にした映画がもっと流行り、各地で町おこしに繋がればなとも思います。要所要所の映像表現も面白いし、ストーリーとしてもとても見応えがあります。あんなに楽しそうにやっていたら、あんなに一生懸命やっていたら、そりゃあ、この映画が好きだ!!っていう人も出てくるだろうし、それ以上に突き動かされる何かがある映画だなーと思います。テレビでも放映されることがありますが、是非レンタルでじっくりと観てみるのもおススメします。上野樹里、貫地谷しほりなど、まだまだ若いころの今...この感想を読む
青春時代がプレイバックする淡い青春ストーリーに胸きゅんです
上野樹里さん、貫地谷しほりさん、本仮屋ユイカさんなどこの映画から巣立っていったと言っても過言ではないメンバーが多く出ており、正直まだみんな良い意味でも悪い意味でも若くて演技となるとイマイチなのですが、青春時代らしくまっすぐに演じていて、観ていて心地よい映画です。きっと同じ演技を今の年齢でやって欲しいと頼んでも二度とできない演技がそこにあります。クライマックスまで少し考えば想像できるような安易な展開なのは確かなのですが、あの安易さが上記したように青春時代のまっすぐさとリンクしていて、自分の青春時代をプレイバックして感傷に浸れます。特に高校時代、部活に励んでいた人は結構共感できるのではないでしょうか。この映画を聞いた後、スゥイングしたくなりサントラを買って、しばらく車内のBGMは「SING SING SING」でした。この曲を始め、観たあとしばらくの間、明るくポップな気持ちをキープできる眩しい映画です。青春...この感想を読む
ジャズやんべ!んだ んだ
制服と、夏の雰囲気と、青春の無敵な感じがなんとも懐かしいです。中学生の頃、吹奏楽部に所属していたのでめちゃくちゃ楽しんで見ることができました。そういや、腹筋したなあとか、思い出したりして。楽器さえないところからスタートしたのに生き生きと演奏する彼女達は本当に楽しそうでうらやましくなります。それから、ジャズに目覚めるシーンも何度見てもワクワクしますね。ジャズの名曲がところどころに上手く使われていて知ってる曲が流れると嬉しいです。最後の演奏シーンも圧巻で、この映画の良さが最後の演奏シーンに凝縮されています。ウォーターボーイズと合わせて夏に見たい作品です。
自分もスウィングしたくなる映画
「ウォーターボーイズ」の矢口史靖監督お得意の、おちこぼれの学生たちが好きなことを見つけて、目標に向かって仲間たちと力を合わせて頑張る青春ドラマです。今回は高校の吹奏楽部の女の子たちがスイングジャズに奮闘する姿が描かれています。コメディーの要素をたっぷり盛り込んで笑わせながら、最後のクライマックスでは感動させるお約束の展開ながら、きっちりと外さない演出はさずがです。上野樹里ちゃんと始め、出演者は猛特訓して実際に楽器を演奏しているので、演奏もとてもリアルなのがいいですね。すごく上手いというわけではないのですが、ジャズらしいスイング感が見事に出ていると思います。
よくある話だが
まぁ、よくある青春映画ですが、なんとなく見れてしまう爽快さがある作品です。話はアクシデントがあって、主人公の上野樹里演じる女の子が即席でビッグバンドを組むハメになるという、どっかで聞いた事があるような展開ですが、そのなかでまぁ、ありきたりな仲間同士の衝突やささいな問題がたくさん起こりつつも最後の公演になんとか間に合わせるという、話だけ聴くとそれでいいのか?と言いたくなるような展開です。しかし、演じている若い俳優たちの一生懸命さと初々しさがとてもよく出ていて、不覚にも心を打たれます。最後の演奏シーンも実際練習して演奏したらしくリアルで頑張りが伝わってくるので心に届きます。面白い作品です。
ハラハラ、ファンファンする青春映画。
上野樹里・貫地谷しほり・本仮屋ユイカたちが、田舎のやる気ないだるい女子高生を好演している。吹奏楽には人数が足りないからビッグバンド→やっとカタチになってきたところで吹奏楽部が復活してお払い箱、というなしくずしの展開もおもしろい。楽器なんて興味のなかった少女たちが、ジャズにめざめていくところ、楽器を苦心して集めるところなど、ハラハラはしつつも安心してたのしめる青春映画。映画のおもしろさとともに、劇中の楽器演奏を俳優たちみずからがちゃんと行っているのも、見てて楽しめる要素の一つだった。スタンダード・ナンバーが次々演奏され、リズムをとる登場人物たちを見ていると、心底音楽を楽しんでいる感じが伝わってくる。