殺人の追憶の評価
殺人の追憶についての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に映画を観たレビュアーによる評価が1件掲載中です。
各項目の評価分布
殺人の追憶の感想
自分の分析力を試される映画
勘ちがいしやすい刑事としての資質この映画にでてくる刑事二人は、一見対照的に見える。自分には人が見抜けるのだと豪語し、根拠の薄い証言だけで相手を、自白の強要や証拠の捏造で、犯人としてでっちあげる、ジャイアンみたいに地元警察にのさばるパク刑事。犯人の行動パターンを分析するなど、理論的に犯人像を割りだし、そういう根拠に基づいて捜査する、派遣されてきたユテン刑事。横暴でごり押しのパク刑事と冷静で慎重に動くユテン刑事は、でこぼこコンビに思えるが、映画の後半のほうで、立場が逆転する。ユテン刑事が追いつめられてのこととはいえ、本当ははじめから、二人の刑事としての資質、というか優劣は、逆だったのかもしれない。ユテン刑事のほうが、刑事としてはまっとうで優秀に見えるものの、証拠がなにもないという点では、パク刑事と変わらないし、下手したらパク刑事より、思いこみや執念によって、目が曇っていた可能性がある。雨の...この感想を読む