着信アリの感想一覧
映画「着信アリ」についての感想が9件掲載中です。実際に映画を観たレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。
新時代の連鎖型ホラー
携帯電話をテーマにしたホラー感染型のジャパニーズホラーとしえば、ビデオテープに宿る怨念をモチーフにした『リング』と呪いの家をモチーフにした『呪怨』が有名なところだろうか。邦画ホラーとして、この二つはハリウッドデビューまで果たしているほど有名な作品だ。『リング』『呪怨』に次いで、今回取り上げる『着信アリ』もハリウッドでリメイクされている作品である。『着信アリ』は携帯電話から広がる呪いをモチーフにした作品で、放映当時はちょうど国民のほとんどが携帯電話を持ち始めた時代であり、時期的にかなりタイムリーだったように思う。自らの死に際の声が死亡予告となること、携帯を解約しても、捨てても、どうやっても逃れられない死の運命。霊能力者にすらなすすべのない強い呪い…と様々な恐怖演出が評判を呼び、のちに続編2作が作られるほど大ヒットした作品となる。ファイナルよりは二作目、二作目よりは一作目『着信アリ』の劇場...この感想を読む
代理ミュンヒハウゼン症候群の患者の25%が「ミュンヒハウゼン症候群」を罹患
もう「ストックホルム症候群」のように、あたりまえのようにサスペンスやホラーに題材として使われるようになった代理ミュンヒハウゼン症候群。作中にもでてきましたが、「子供など誰かを傷つけ、その看病を懸命にやる姿を見せることで他人の関心を惹き、自己を満足させようとする精神疾患」です。アメリカでは年間600~1000件もあるので、大変注目されている疾患です。実はその患者の25%が「ミュンヒハウゼン症候群(自身を傷つけ、他人の関心を惹きつける精神疾患)」を患っていると指摘されています。本作でなかなか面白いのは、この代理ミュンヒハウゼンを、あたかも母親が罹患しているかのようにストーリーが進んでいきますが、実は娘の美々子こそが罹患しており、その対象は妹だったという点です。そして、そのことを知った母親は、喘息の発作がでた美々子を放置し、虐待されていた妹を病院に連れて行き、その間に美々子は死んでしまいまし...この感想を読む
とても鋭い緊迫感
後々TVドラマや漫画などにもなったホラーシリーズの最初の作品で、監督は三池崇史さん、主演は音楽アーティストとしても有名な柴咲コウさん、そして堤真一さんも重要な役を演じています。呪いによる死の宣告でもある着信のメロディが、なんとなく綺麗で印象に残ります。恐いシーンは徹底的に恐く見せている感じで、特に後半の絶望感や頼るものが何も無い恐怖感など、数あるホラー映画のなかでも抜きん出ていると思います。また、柴咲コウさんの雰囲気がこの映画によく合っている感じでとても良かったですね。このシリーズも全部観ましたが、個人的にはこの第一作目が一番面白い&恐かったです。
携帯が怖い・・・
この映画は上映前から、私の周りではかなりの話題っぷりだったのを覚えています。私はもともと怖い映画はあまり見ない方だったのですが、この映画にはなんとなく惹かれて映画館にまで行って観たのでした。初めてこの映画を観たあとは、鑑賞した人みんなそうだと思いますが、あの着信音が頭から離れなかったですねー。そして、携帯を見るたびに思い出すので、なるべく携帯を見ないようにしたりも…汗。一人の時に限って、頭に着信音が流れたりしてしまって、かなり怖かったのを覚えています。この映画ですが、主演の柴咲コウがまたいい演技をするので、恐怖が倍増されたように思えます。ホラー映画の中でも怖さだけでなく、ストーリーも純粋に面白いのでこの映画は本当にオススメです!
ぞくぞくする
音楽がいい。この映画をみてはじめて堤真一をかっこいいと思った。ストーリーはすごく面白いけど、なんで?ってなるところが多かった。長女が精神の病気だったこととか、親に放置されて呪うのはわかるけど、なんで携帯で呪いが回るのかとか、疑問に思った。あと、ゾンビの特殊メイクで演技してる女優がすげーわと思った。でもなんで病院の風呂桶で死んでたんだろう。あれも呪い?黒幕は母親とみせかけて長女っていうのもびっくり。母親が発見されて成仏エンドかと油断してた。ラストはいいなあと思った。ただ、治さず殺すってどういう心理なんだろう。看病してる自分に酔いたい系ではないんか。
都市伝説ホラー映画
生まれて始めて映画館で観たホラー映画です。当時の設定としては携帯電話を題材にしていて面白いなーと思いますが、ビビりすぎて、ストーリーをあまり覚えてません…中盤がめっちゃ怖かった記憶があります。ホラー映画は劇場で観ると迫力がありますが、実は自宅で観た方が怖いんじゃないかと思ってます。自宅で1人で、部屋を暗くして観ると雰囲気は最高です!着信音を劇中のものにしてみたりとかすると、当然、より楽しめます!結局、ラストが良くわからなくて、怖いというよりは『?』で終わってしまいましたが、続編も出ているので、そのあたりも関係があるのかもしれません。シリーズで観ると面白いかもしれません。
携帯電話は恐怖のサイン
携帯電話が映画には欠かせない小道具になったのを確認させてくれる作品。昔、お付き合いしたいボーイズガールズは電話かけるのも人生をかけなければいけなかった。電話相手の出てくれる時間と、家族の邪魔にならない時間帯で、且つ又関所のような相手の親のどちらかが出るであろう時間。ここが大きなポイントだった。だいたい夜の電話に出るのは、おとうさんだった、ここで大概のアプローチが決まる。おとーさんに嫌われて名前を覚えられたら、かなり状況はまずくなった、おのだった。恐怖の対象は、当時おとーさんだった。暗闇があり、おとーさんとおかーさんが話し相手を選択し、若者は警備を潜り抜けて笑いあった。現在の恐怖は携帯電話でやってくる、アナタの耳に直行する。
死の着信
自分の電話に自分の番号から留守番電話が残される。聞いてみると日付が3日から1週間後の日付からで自分の死ぬとき声が入っているというもの。そして、その日付にその声どうりに死ぬという話。かかってくるときの着信音がいいですね。怖いし、不気味な音楽です。当時僕の周りで流行りました。吹石一恵が体張ってましたね。ねじれて死ぬシーンはゾッとしました。恐怖で震えてるのも良く演じてれていました。あとは、柴崎コウが恐怖のあまり悲鳴をあげるときの顔にビックリしました。笑柴崎さんって元々目が大きいので、目を見開いて驚くときに怖い顔になりますね。まあまあ、怖くて楽しく観れました。
シリアス
堤真一かっこいい!(笑)内容はホラーだが、そんなに怖いこともなくストーリーの展開もゆっくりしているので、途中で中だるみ感ありですがこれはほんとに怖い「呪怨」以上の怖さです。日本映画のホラーの怖さの中に洋画ホラーのグロさも入っていて・・マジで怖いです。最後のシーンはとても複雑な気持ちになります。非常にテンポが良く、それぞれのシーンがいちいち怖くて優秀。静かに見せたり、驚かせたり、グロテスクだったりと場面によって緩急を変えてくる演出が非常にうまい。出演者の演技すごく迫力があって怖かったけど、感動的なシーンもありもう一度みたいと思いました。とりあえずデキのいいホラーを楽しみたいならハズレなし。オススメ