キル・ビルの感想一覧
映画「キル・ビル」についての感想が4件掲載中です。実際に映画を観たレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。
ごちゃまぜとユーモアの傑作 金字塔
ゴッドファーザークラスのシーンの積み重ねが秀逸賛否両論分かれる映画だとは思うのですが、あえて比較させてもらうなら、ゴッドファーザーやウディアレンの傑作映画のように、シーンのそれぞれがすばらしい映画です。(急に展開する)雪の中の女同士の決闘、ベッドシーン、ヤクザの会議のシーン、屋敷の中の戦闘シーン、アニメティックなシーン、映像に分割のシーンなど、遊び心のあるシーンが印象的に織り込まれ、それぞれにおいて、立ち振る舞い、(美しい)血の表現、(美しい)グロさの表現、(美しい)エロさの表現が、ブラックユーモアのようにちりばめられていてます。これだけ見せられると「すごい」とか「あざやか」とか「お見事」とか言いたくなってしまう。わくわくして、しかも笑ってしまいます。音楽と映像の美しさが傑作の所以ストーリーはいたってシンプル。女性の復讐劇です。決して美人とは言えない主人公ですが、超絶の剣の腕を持って戦...この感想を読む
The タランティーノ!って感じ。超面白いです。
ちょっとスリリングな映画なのかな?と思って借りたんですが、ぜんぜん違ってました(笑)どちらかと言えばコメディというか、なんともバカらしいというか、でも面白いです。タランティーノ監督は日本が大好きで日本のチャンバラ要素をすごく取り入れた映画を作りたかったんだなぁ~と思いました。突っ込みどころもありますが、そこがまた面白いというか。日本刀が凄く好きらしく、日本刀ってこんなに切れるのか?って位バサバサ人間が切れちゃいます(笑)血しぶきが大量に上がったり首が取れちゃったりと、通常ではグロテスクと取れる場面でも、なぜか笑っちゃう。そんな馬鹿な!って感じで。 お気楽にチャンバラを見るには、そしてTheタランティーノを見るなら最高ですね!
CMで見たほどふざけた内容ではない
キル・ビルと言えば、その曲が印象的で、CMもことさら『日本風だよ!』というところを推していた気がする。たしかに、タランティーノ監督の日本贔屓は有名なので、そのCMもあながち間違いではないが、実際に映像を見てみると、日本の小道具や演出がそこかしこに見られるが、日本風というよりは東洋風、シノワズリ的なものを感じる。だからといってそれが映画を台無しにしているかというと、そんなことは決してなく、ストーリーもしっかりしていて大変面白い。サブカル度合いをますためではなく、きちんとした演出として残虐さ・流血が使われているのも納得だ。日本の俳優として、栗山千明が出演しているが、バトロワの千草役といい、この人は本当にキリッとした日本人女性の役がよく似合う。
ニッポンダイスキ映画
宣伝で見たときは、外国人の勘違いで捉えた日本を描いただけの映画かと思っていたのですが、実際に観てみるとストーリーや設定はしっかりしていて遊び心のある映画という事がわかりました。結構、残虐というか流血がすごいシーンもありますが、それを見せたいがために描いているわけではなく、演出として上手く使われていると感じました。日本の漫画っぽい演出の仕方で、見やすく面白い。ちなみに、私はこれを見て栗山千明が好きになりました。彼女もこの映画にピッタリ。ストリーも良かったんですが、キャスティングがかなり重要な役割だったのではないかと思います。さすが、タランティーノ監督といったところです。