ナギ戦記のあらすじ・作品解説
ナギ戦記は2009年に集英社「スーパージャンプ」にて連載されていた作品で、作者は内野正宏である。本作は楠木正成という武将を中心に、南北朝時代を描いた伝記物・歴史物漫画となっている。 話は主人公の多聞丸(のちの楠木正成)が年貢を狙う楠木河内入道率いる悪党から娘を守るため、年貢の米に火を放つところから始まる。寺に住まいながらも戒律を守らないなど、破天荒な行動を取る多聞丸だが、話が進むにつれて、実は土地の領主の息子であることが判明する。さらに、父が幕府に土地訴訟に行ったまま帰らないことを知り、その理不尽さに憤りを覚え、腐敗した鎌倉幕府を倒そうと行動を起こすことになる。 漫画では2巻で後醍醐天皇の挙兵、赤坂城の攻防戦まで描かれるが、惜しくもそこで連載打ち切りとなっている。後日、ストーリーの補足として「スーパージャンプ増刊オースーパージャンプ」誌上にて最終話が掲載され、それも含めて全2巻の単行本にまとめられている。