エリン・ブロコビッチの感想一覧
映画「エリン・ブロコビッチ」についての感想が5件掲載中です。実際に映画を観たレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。
現実的なシンデレラストーリー
ジュリア・ロバーツの出演作品の中でも一番好きな作品。「プリティー・ウーマン」や「ノッティングヒルの恋人」よりも現実的で身近に感じられる主人公、と思ったら、実話が元になっている映画とのこと。かなりパワフルで圧倒されるし、限界や無理なことなんてないんじゃなかろうかと勇気をもらえる。現実的なシンデレラストーリーとして好感が持てる。特にエリンが周りの人の心を動かしていくシーンは見ていて勇気をもらえる。服装や言葉遣いだけ見ていれば、本気なのか?と思いたくなってしまう節もある。けれど熱い情熱は必ず伝わる、というところがベタだけどいい。もう少し人から受け入れられる様に、服装や言葉遣いだけでも改めればやりやすかっただろうにと思うのは野暮だろうか。
エリン・ブロコビッチという女性
ジュリア・ロバーツが出ている作品の中でい一番好きです。この頃のジュリア・ロバーツにとても似合う役柄だったように思えます。大手企業から史上最高額の和解金を勝ち取る事に成功したエリン・ブロコビッチという実在する人物の反省を描いた作品で、エリン・ブロコビッチ本人も出演していました。見終わったすぐ後は「これが本当にあった出来事だなんて!さすがアメリカ!」といった感じでしたが、しばらくしてからジワジワと色んな事を考えてしまいました。パワフルに動ける女性って良いですよね。日本には「母強し」なんて言葉がありますが、この映画にはその言葉がぴったりな様な気がします。
実話が基になっているということがすごい
何の知識もなかったシングルマザーが、法律事務所で働くことになり、そこで見つけた1枚の書類から大企業の環境汚染を暴いていくという話。実話が基になっているらしいですが、すごいですね。この主人公をジュリア・ロバーツが演じているのですが、ホントにピッタリの役。まさにハマリ役だと思います。実話が基になっているとはいえ、かなりの脚色が加えられてはいると思いますが、環境汚染の証拠をいろんな方法で収集していくというあたりはワクワクしながら見る事ができました。ラストはすごく爽快な気分になりました。ジュリア・ロバーツといえば、「プリティウーマン」が浮かびますが、この作品も彼女の代表作だと思います。素晴らしい作品です。
馬鹿にしてる相手にしか真実を打ち明けない
この主人公のシングルマザーは典型的なアメリカ人の女ですが、大きく抜きん出てるところが数字の記憶が強いところ。アメリカ人は押しが強く、人の言う事を聞かないという点では特徴的です、また自分が他人の眼からどう見えてるかは、一説考える事は有りません。日本人のある種の人々もこうなる帰来は有りますが、数値的に言うとアメリカ人やインド人の押しは強いです。彼女は仕事欲しさに弁護士事務所に行って調査の仕事をしだします。彼女は人にどう見られてるかなんて事は全く気にせず、普通の人々の調査をします。このときの衣装はなんとも居えず人に信用させるようなドレスコードお構いなし。人の目を気にする日本人からは、驚くような格好で水質調査して公害は大手企業が地元住民を苦しめているのだと追求して行きます。彼女のいでたちから、畏怖を感じさせないからこそ彼女は調査が出来たのかもしれません、人は馬鹿にしてる人にしか本当の事は言わな...この感想を読む
環境問題について、いろいろ再認識することがあります。
最初に、この映画を観たときは、アメリカにもいろいろ環境問題があるのだな…という程度の認識でいましたが、今になってみると、こうしたことは、全世界的にあり得るテーマなのだと思います。ここ数年、中国の公害問題や福島の原発事故などによって、日本人の環境問題に対する認識も大きく変化したように思います。経済優先で、人々の安全や健康に関わる重要な情報が隠蔽されている可能性があるのです。映画では、ジュリア・ロバーツが演じる無鉄砲なシングルマザーのエリンが、捨て身の行動で真相を暴いてくれますが、誰もができることではありません。ただ、ある意味で参考になるのではないでしょうか。隠蔽の構造や、環境問題を解決しようとした際に直面するものは何かということが理解できると思います。