ノッティングヒルの恋人の感想一覧
映画「ノッティングヒルの恋人」についての感想が4件掲載中です。実際に映画を観たレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。
格差恋愛の王道
見てもあまり印象に残らない、「まぁまぁ」なラブコメ映画だったなという感想です。ノッティングヒルの本屋の店主と、大女優のラブストーリーな訳ですが、ヒュー・グラントのちょっとさえない感じも安定してて悪くないけど、「フォー・ウェディング」ほどのウィットは感じないし、「ラブ・アクチュアリー」ほどのオシャレな感じもなく、ハッピーな感じもあんまり感じることなく、エルヴィス・コステロの「She」だけが印象に残っているなぁと思います。この手の格差恋愛の話なら、この映画の下敷きになったとされる「ローマの休日」の方がずっと印象に残るし、面白かったと思います。
退屈しない王道恋愛映画
純粋に楽しめる恋愛映画。王道なところは「プリティー・ウーマン」に通じるし、身分(?)違いの恋は「ローマの休日」を思い出して楽しめる。ストーリーはほぼ予想通りだけど、だから退屈するというわけではなく安心して見ることができる。主題歌の「She」もストーリーの雰囲気に合っていて、上品で優雅。唯一、日本人だったら眉をひそめてしまうような、失笑してしまうようなシーンがラストのホテルの中であるけれど、それでも作品全体の雰囲気はとてもいい。恋愛って楽しいんだ、とか、明日からがんばろうという前向きになれるようなこんな映画は、週末にでも定期的に鑑賞したい。
何もないけれど素敵
登場する俳優さんがあまりヒイキではないのだけれど、ストーリーの面白さに惹かれてみてしまう作品です。ヒイキでない、といいながら、主役の2人ともこのお話ではぴったりとはまっていい味を出していると思います。2人をとりまく人物も数が少ないながら、いろいろと個性的で面白く、それこそ生き馬の目を抜くというようなハリウッドの生活からしたら目からウロコでしょうね。友人、といいながら本当のことは誰も知らない生活ではなくて、彼・彼女の人生のいろんな節目を共有しながらホンワカと日々を暮らしていくのも、たとえ仕事がうまくいかなくて大きなお金を稼げないとしても、一番好きな人とゆったりと暮らしていくが一番と思える映画です。
草食系の元祖、ヒューグラント
ノッティングヒルの恋人、この映画は何度見たかわかりません。結末がわかりきっていても楽しく観られるのは登場人物の魅力が素晴らしいからだと思います。ノッティングヒルの冴えない古本屋の店主ヒューグラントが、ハリウッド女優アナ(といってもまんまジュリアロバーツでしたが・・・)と恋に落ちていくお話ですが、さすがハリウッド女優だけあって、一筋縄ではいきません。むしろ、結末があんなにハッピーエンドで終われたことが奇跡というしかありません。ヒューグラント演じるウィリアムはパッとしないだけでなく、とことん優しく、恋に臆病で去る者は追わない、がっつかない、今でいう草食系男子の元祖のような男で、頼りなくて情けないけど、アナが彼を選んだ気持ちがわかる気がしました。