グッド・ウィル・ハンティング/旅立ちの評価
グッド・ウィル・ハンティング/旅立ちについての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に映画を観たレビュアーによる評価が1件掲載中です。
各項目の評価分布
グッド・ウィル・ハンティング/旅立ちの感想
天才とトラウマ
天才下剋上系映画この作品のウィルの役回りを要約すると「①底辺に見えるやつが実は天才だった→②トラウマがあり、うまくいかない→③愛情ある人間とトラウマを克服」の3つの段階で表すことができます。①の段階では、漫画「スラム・ダンク」や「ファンタジスタ」等、スポーツ漫画によくあるストーリーです。日本で本作が人気な理由は日本の人がこの①のストーリーが好きだということも理由の一つであると言えます。ウィルのトラウマトラウマ論は精神分析や心理学の世界では今でも主流な考え方になっています。(日本で人気のアドラー心理学ではトラウマ論を認めません。)幼いころに十分な愛情を受けなかったという意味で、愛着障害と呼ばれることもあります。ウィルは養父に育てられ、DVを受けていたという典型的な愛着障害の持ち主であるといえます。また、血縁関係がある父と母と一緒に住むことが主流になっている社会では、異なる家族構成の子ども...この感想を読む