リスボン特急の評価
リスボン特急についての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に映画を観たレビュアーによる評価が1件掲載中です。
各項目の評価分布
リスボン特急の感想
寡黙で静かなムードが深い味わいを醸し出す、ジャン=ピエール・メルヴィル監督の遺作となったフィルム・ノワールの佳作 「リスボン特急」
パリから遠く離れた海辺の町で銀行強盗事件があった。パリ警察のコールマン警部(アラン・ドロン)には関係のない事件だったが、強盗のリーダーはコールマン警部の友人シモン(リチャード・クレンナ)であった。シモンは、強盗の際に負傷した仲間を用心のために抹殺するが、そのためにコールマン警部はシモンの犯罪に迫っていくことになるのだった-------。フランス映画の「サムライ」「仁義」などのフィルム・ノワールの名匠である、ジャン=ピエール・メルヴィル監督の遺作となったこの作品は、波の音だけが響くような霧深い海辺の町で、4人組の強盗が銀行を襲撃するところから幕を開けます。言葉は極めて少なく、周囲の音も最小限に抑えられて静かに展開する映像のリズムは、まさしくフランス映画のフィルム・ノワールの響きだ。これにアメリカ的なドンパチと香港式のカンフー・アクション及び香港的な泥臭さを加えると、"香港ノワール"になりますが、派手な銃...この感想を読む