ラストエンペラーの評価
ラストエンペラーについての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に映画を観たレビュアーによる評価が3件掲載中です。
各項目の評価分布
ラストエンペラーの感想
現代史に取材された作品
ハルビン駅の群衆の中、トイレに逃れた男が両手を切り自殺を図るというショッキングな冒頭。これが清朝最後の皇帝でもあり、満州国の皇帝にも就任したラストエンペラー溥儀でありました。この作品は現代史の重要な一コマを捉えた作品でもあります。そして東アジアが舞台である以上、日本人にとっても重要な歴史作品と言えるでしょう。現在でも論争が起きている過去の戦争や満州国が中心の材料にあるからです。そうした背景の中で溥儀の波乱に富んだ一生が、それなりに史実に忠実に描いてあります。溥儀に関わっていた日本軍人なども登場します。歴史映画ですからエンターティメント性は少ないですが、別の面で考えたり鑑賞に値するものであり、中国風俗史や当時の日本のものも含めたエキゾチズムが感じられることでしょう。