この手をはなさないのあらすじ・作品解説
「この手をはなさない」は、集英社の「りぼん」で連載していた少女漫画作品。著者は小花美穂。 主人公である高校生の中野恒はある日、小学校時代の初恋相手である光部由香子と再会する。小学校の頃に転校して来た由香子は、明るく優秀で、スポーツも万能な人気者としてすぐに打ち解けていたが、一方で、母子家庭で借金取りに怯えるような生活を送ってもいた。それでも明るく暮らしている由香子を魅力的に思う恒だったが、急に由香子が姿を消してしまっていたため、それ以来の再会であった。 それでも現在の由香子は相変わらず借金取りとの縁が切れておらず、荒れた生活のままだった。恒はそれを助けるべく、自分の父親の遺産である土地を利用することにするが、由香子はその土地を取り戻すためにとふたたび失踪してしまうのだった。一途に由香子を想い助けようとする亘と借金取りに追われる由香子、この物語は由香子目線でなく男性の亘目線という少女漫画では珍しいものとなっている。