007/カジノ・ロワイヤルの感想一覧
映画「007/カジノ・ロワイヤル」についての感想が4件掲載中です。実際に映画を観たレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。
6代目ジェームスボンド
ダニエルクレイグ演じるボンド007は知る人ぞ知るスパイ映画であり初代ジェームスボンドであるショーンコネリーから見続けています。スパイ映画として抜群の安定感があった007ですが近年ではスパイをテーマとする映画が増えており昔のような新鮮さがなくなってしまったのも事実です。そんな少しマンネリ気味だった007をこのカジノロワイヤルが一気にスパイ映画最高傑作にさせたと思います。それはなにより6代目ジェームスボンドであるダニエルクレイグの魅力だと思います。歴代ボンドも当然色気があり知的で魅力的なのですがダニエルクレイグは歴代ボンドたちと少し違った魅力があります。まず見た目から言えば歴代ボンド達は背が高く言えば男臭い印象、ダニエルクレイグがボンド役に決まった頃は金髪だし耳が大きいし背が低いと散々の言われようで007好きにはキャストミスなんじゃないかと思われるほどでした。現にダニエルクレイグが演じるボンドを見ると00...この感想を読む
最もタイトなスーツを着たボンドが現れた
多くを語る無口な男これまでの私の中でのジェームズボンドのイメージは、ショーンコネリー、ロジャームーア、ピアースブロスナンでした。この方々が演じたボンドは、とても饒舌で、女を口説くときも敵に迫るときも、よく喋り雰囲気で持っていく感じがありました。そのため、あまりボンドにばかり気をとられていると、周りで起こっている動きや流れを見逃す時があるという印象です。雰囲気もゆったりしていて、どんな窮地でも超人のように難を逃れると言う印象でした。ですが本作のダニエルクレイグ演じるボンドは、ボンドにしてはとっても無口なのにも関わらず、ちょっとした感情の起伏や心の変化が、映画全体を通してよく分かるようになってるなと感じました。そして決して超人ではなく、しっかりと窮地に追い込まれます。ちゃんと拷問を受けるはめになったりします。生身の人間としてのジェームズボンドらしさみたいなものは、この作品がピカ一だなと思い...この感想を読む
俳優目当てでプラスアルファの収穫
これまでジェームズ・ボンドにみじんも興味がなかった私ですが、ダニエル・クレイグが6代目に就任してからというもの、興味津々です。007シリーズを見始めるきっかけとしてはある意味正解だと思っています。なので、ストーリー自体はそれほど要求レベルは高くなくて(というか見てなくてもだいたいわかる)、純粋にダニエル・クレイグを楽しむために鑑賞しました。キャストも入れ替えてイメージも刷新をはかったのでしょうね。冒頭のおしゃれ加減&長さには、その気合が感じられます。あまりの気合に途中からちょっと笑ってしまいましたが、かなりここで違った方向の期待がふくらみました。ダニエル・クレイグの魅力を楽しむという目的としては百点満点ですね。それだけではなく、007シリーズの自分なりの楽しみ方を見つけることができました。ザ・娯楽という映画もたまにはいいもんだなーと思いました。ただ、007といえばあの曲ですよね。それが...この感想を読む
007史上、初の金髪ボンドです
元祖、「絶対に死なない男」の映画です。007 カジノ・ロワイヤルは、イアン・フレミングの小説007シリーズ長編第1作の映画化で映画シリーズ第21作目となる作品です。時代設定は、第1作目のドクターノーより前に設定され、主人公ジェームス・ボンドがマーダーライセンス(殺人許可証)00(ダブルオー)を得る007誕生秘話が描かれています。007では、小道具が話題になりますが、本作でのボンドカーはアストンマーチンのDBSです。007役のダニエル・クレイグがオートマしか運転できないので、本当は6速マニュアルの車なのですが、クレイグのためにオートマ機構に乗せ換えた特別使用になっています。また、時計はオメガです。ヴェスパー・リンドが「ローレクッス?」と聞くと、ボンドが「オメガだ」というシーンには苦笑してしまいました。最初から最後まで安心して観れる映画です。