ソイレント・グリーンのあらすじ・作品解説
1973年公開、人口増加による破滅的な未来を描いたハリイ・ハリスンのSF小説「人間がいっぱい」を映画化したアメリカのSF映画。監督は「海底二万哩」「ミクロの決死圏」のリチャード・フライシャー。 2022年、NYは人口増加が進み慢性的な住宅難と食糧不足に喘いでいた。大半の市民が希少品である生鮮物ではなく、ソイレント社の人工食糧で食い凌ぐ中、会社は新製品”ソイレント・グリーン”を発表した。一方、人間ブックのソル老人と暮らすソーン刑事は、ソイレント社の幹部ウィリアムの惨殺事件を担当するが…。 人類の新たな”食糧”や人間家具”ファニチャー”、人間ブックなどSF的アイデアにあふれた作品で、1974年のアヴォリアッツ国際ファンタスティック映画祭グランプリ、サターンSF映画賞を獲得した。 主人公ソーンを「ベン・ハー」「猿の惑星」のチャールトン・ヘストン、人間家具シャールを「白と黒のナイフ」のリー・テイラー=ヤング、ソル老人役「他人の家」「キー・ラーゴ」のエドワード・G・ロビンソンは本作が遺作である。
ソイレント・グリーンの評価
ソイレント・グリーンの感想
意味が分かると恐ろしいジャケット
実際に起こりえないとも言えない??食料は配給される合成食品、大気は汚染され黄色くなっている、生の野菜や肉は超高級食材。金持ちの家には美しい女性が「家具」と呼ばれ置かれている(住んでいる。)それがこの映画の描く未来世界。なんとも暗い未来像を描いた映画ですが、この映画一番の衝撃はなんと言ってもそのオチ。食料配給会社ソイレント社が配給している合成食品ソイレントグリーンの材料は人間だったというもの。このオチを知ってから考えると、途中で暴動を鎮圧するためにやって来たブルドーザーの描写(ジャケットの絵にもなっている)がとっても怖い。つまりこの連れていかれた人達は…私が途中で予想したのは、「もしや合成食品を食べると生殖機能が失われるのではないか?」だったんですがこれはハズレでした。優勢思想にもつながる話なのかと思ったんだけどな~現実世界では今のところ公然と人間を食品に加工しているという話は聞きませんが、...この感想を読む
これこそSF、是非見て欲しい
昨今、SFというと多くの人がイメージするのは「スターウォーズ」や「スタートレック」、もしくは「ガンダムシリーズ」に代表されるようなハイテク・ファンタジーで宇宙で戦争するものという作品をイメージする人が多いと思います。たしかにそれもSFのもつ側面のひとつなのですが、この「ソイレント・グリーン」と言う作品はほんとうの意味のSFの意味を持っていると思います。描かれている世界は2022年と今となってはそんな遠い未来ではないのですが、こんな事あるわけがないと写実的な感性では思いますが、それは一首の誇張したメタファーで、かなり深い真実の問題敵がなされています。是非、見て欲しい作品です。
ソイレント・グリーンに関連するタグ
ソイレント・グリーンを観た人はこんな映画も観ています
- 俳優
- ロビン・ウィリアムズ、他
- 俳優
- チャン・ツィイー、他
- 監督
- アン・リー、他
- 俳優
- トム・クルーズ、他
- 監督
- トニー・スコット
- 俳優
- トム・ベレンジャー、他
- 監督
- デビッド・S・ウォード、他
- 俳優
- ロバート・デュバル、他
- 監督
- ミミ・レダー
- 前へ
- 次へ