女王蜂の評価
女王蜂についての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に映画を観たレビュアーによる評価が1件掲載中です。
各項目の評価分布
女王蜂の感想
大味な脚本と華麗な映像
市川崑横溝正史シリーズ第4作1976年「犬神家の一族」で大ヒットを記録した原作=横溝正史、監督=市川崑、主演=石坂浩二のトリオによるシリーズ第4作です。第1作のみ製作=角川春樹事務所(現在は角川書店に著作権譲渡済)、配給=東宝、第2作以降は製作=株式会社東宝映画(東宝の100%子会社)、配給=東宝と変わっていますが、東宝撮影所に拠る撮影チームは基本的に同じで、撮影監督の長谷川清も不変です。本作では美術監督が第2、3作の村木忍から第1作の阿久根巌に戻り、色調が華やかになりました。このシリーズは1979年までに結局5本が作られましたが(他に原作=横溝正史、監督=市川崑では1996年に同監督、豊川悦史主演の「八つ墓村」、2006年に石坂浩二主演の「犬神家の一族」リメイクが、いずれも東宝で作られています)、基本的には第1、2作の評価が高く、後の3本は芳しくないようです。キネマ旬報ベストテンでも最初の2本が5位と6位、あとはベス...この感想を読む