三十九夜の評価
三十九夜についての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に映画を観たレビュアーによる評価が1件掲載中です。
各項目の評価分布
三十九夜の感想
「北北西に進路を取れ」の原典ともいうべき作品で、劇場に始まり劇場に終わるという構成の冒険サスペンス 「三十九夜」
主人公のリチャード・ハネイ(ロバート・ドーナット)は、劇場で殺人事件に遭遇し、アナベラと名のる謎めいた女と知り合う。彼女を家に泊めるが、何者かによって殺害され、彼女が口にした「39階段」の意味を追って、スコットランドのアルナ・シェラへと向かうのだった。その間、警察に追われ、乗り込んだ列車から間一髪で逃走したハネイは、スコットランドの農家へ身を潜めるが-------。このアルフレッド・ヒッチコック監督の「三十九夜」は、彼の代表作の1本でもある「北北西に進路を取れ」の原典ともいうべき作品で、劇場に始まり、劇場に終わるという冒険サスペンスの佳作だと思う。劇中、劇場はまずはオープニングの「ミュージック・ホール」、第2は町の「公会堂」、第3はラストの「パラディウム劇場」と3度登場し、この劇場という公共の場所で事件が発生したり、殺人が行なわれたりするというシチュエーションをもってくるところは、ヒッチコック監督の趣...この感想を読む