奇跡の人の評価
奇跡の人についての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に映画を観たレビュアーによる評価が1件掲載中です。
各項目の評価分布
奇跡の人の感想
赤ん坊の時から闇と沈黙の世界で生きてきた獣のような少女に、言葉の存在を教えた奇跡の教師アニー・サリバンを描いた 「奇跡の人」
アーサー・ペン監督の「奇跡の人」における"奇跡の人"とは、「見えず・聞こえず・喋れない」という三重苦を背負いながら、立派な人になったヘレン・ケラー女史のことではなく、彼女に言葉というものを教え、知性を与えたアニー・サリバン先生のことなのです。この映画は、赤ん坊の目が見えていないこと、何も聞こえていないことに気付いた母親が、叫び声をあげるプロローグに続いて「ミラクル・ワーカー」というタイトルが出る。「奇跡のような仕事をした人」という意味なのだろうと思う。赤ん坊の時から闇と沈黙の世界で生きてきた獣のような少女に、言葉の存在を教えた奇跡の教師なのだ。光と音を奪われた世界に育つとは、いったい、どういうことなのだろう。想像もできない世界だ。触る、舐める、嗅ぐ------、触覚と嗅覚のみで生きられるのだろうか。人は人であることの多くを、見ることと聞くことに依存している。それは、知ることにつながり、学び、他...この感想を読む