カイロの紫のバラの評価
カイロの紫のバラについての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に映画を観たレビュアーによる評価が1件掲載中です。
各項目の評価分布
カイロの紫のバラの感想
孤独な心を優しく温かいまなざしで見つめる人間凝視の秀作「カイロの紫のバラ」
この映画「カイロの紫のバラ」は、ウディ・アレン監督自身が自作の中で、好きな6本の内の1本として挙げていて、1985年度のゴールデングローブ賞の最優秀脚本賞、ニューヨーク映画批評家協会の最優秀脚本賞、カンヌ国際映画祭の国際映画批評家連盟賞、英国アカデミー賞の最優秀作品賞、最優秀オリジナル脚本賞、フランスのセザール賞の最優秀外国映画賞を受賞している秀作です。映画の舞台は、1930年台の経済不況下のアメリカ・ニュージャージー。失業中の夫に代わってウエートレスをして働くセシリア(ミア・ファロー)にとって、唯一の心の支えとなり、淋しい心を癒してくれるのは映画館へ行って、今上映されている「カイロの紫のバラ」という映画を何回も繰り返し観る事でした。 フレッド・アステアの歌う永遠の名曲"ヘヴン"が流れるなか、セシリアが劇場の前でうっとりとした顔でポスターを見つめるという印象的なシーンから映画は始まります。 名画はその...この感想を読む