暗殺の評価
暗殺についての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に映画を観たレビュアーによる評価が1件掲載中です。
各項目の評価分布
暗殺の感想
篠田版チャンバラ時代劇!
原作は司馬遼太郎の時代劇。篠田正浩監督は東映時代劇に代表されるチャンバラを、見事に篠田流に描いています。町人の出身でありながらも閃く才能と、武術の力で野心を膨らます清河八郎(丹波哲郎)という主人公のキャラクター像がまず楽しい。清河自身が権力者になり、佐々木唯三郎(木村功)の刺客に狙われ斬られてゆく、ラスト・シークエンスのクライマックスの演出は、まさに見事というしかありません。カメラが刺客の眼となり、清河を捉え、チラリと隙を見せる瞬間のストップモーションの素晴らしさは、シャープな感覚でも定評のある篠田監督ならではのもの。このラストを観るだけでも、価値のある一本です。出演は他に、岩下志麻・岡田英次・佐田啓二・小沢栄太郎などが共演しています。