やけっぱちのマリアの評価
やけっぱちのマリアについての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に漫画を読んだレビュアーによる評価が1件掲載中です。
各項目の評価分布
やけっぱちのマリアの感想
手塚本人は「駄作」と言うがそんなに悪くないぞ!
作品背景・手塚の悪癖:対抗心によるコンセプトメイク手塚治虫による性教育漫画3作の一つと言われる本作、手塚本人が「駄作」と言っておりミもフタもないが、では見るところがないかというとそうでもない。本作作成の背景を考慮しつつ、功罪を考えてみよう。 全集発刊の際の本作のあとがきに手塚は以下のように書いている。*****ちょうど、この当時子どもの性教育の見なおしが叫ばれ、(中略)少年誌に大胆な性描写やはだかが載りはじめた時代です。(中略)ぼくたちが少年漫画のタブーとして、神経質に控えていた性描写が破られて、だれもかれも漫画にとりいれはじめたので、こんなばかばかしい話はない、こっちはかけなくて控えていたのじゃない、かきたくてもかけない苦労なんか、おまえたちにわかるものかといったやけくそな気分で、この駄作をかきました。(「やけっぱちのマリア」2巻 あとがきより) *****上記のような事情で書きはじめ...この感想を読む