めるぷり メルヘン☆プリンスの評価
めるぷり メルヘン☆プリンスの感想
乙女の心に咲く希望を全部詰め込んだ作品
妄想暴走娘、星名愛理は努力家星名愛理は、妄想が暴走する乙女です。普通の家庭を夢見ていたはずなのに、魔法王国からアラムが来てしまう。暗闇に身をおくと大きくなるジェイルの魔法で、愛理と同じ年齢にまで成長してしまう。夜に小さかった男の子が、朝になったら変身している?愛理は半信半疑。絶妙のタイミングで鏡を通って、レイが華麗に現れます。それがちゃんと愛理に説明しています。これは魔法なんですと。愛理は、いい奥さんになるタイプだなと感じました。2階にひとり暮らしの割には、部屋が散らかっていない。料理もできる。高校生の年齢でできる子ってやる気がある子なんだなということがわかります。アンケート集計も人の手を借りずに自分がやってきて、委員長に「これはパーセントで出すことにしなかったっけ・・・?」と聞かれるシーンでも自力でパーセントを出し、まとめることを宣言します。「自分を上げる努力はしなくちゃね」という言...この感想を読む
上手い作り方
ヴァンパイア騎士を描いた樋野まつりのどたばた漫画。ジャンルとしてはラブコメだと思います。基本的には深く考えて読むような話ではないです。ラブコメですから。ただ、主人公・愛理に恋していたジェイル(ヒーロー・アラムの兄)があれほど苦手にしていた婚約者に「顔を隠すな」と叱責してちゃんと結婚したり(元は彼女の顔が苦手なジェイルが原因だが)、アラムの世話役レイの心の内が結構複雑だったりと、単なるコメディでは終わらない部分もあります。恐らくそこがこの漫画の魅力の一つなんだろうと思います。大筋は深く考えない作風なのに、脇の方を見ると実は単純ではない事情が隠れていたり。よくある「ギャップ」「落差」ですね。しかしこの作り方、実は上手く使わないと「魅力」にはならずに逆に読者を白けさせてしまう要因になりかねません。異なるものを混ぜ合わせる場合、メリハリがないと読者が混乱してしまうからです。「この漫画はこういう...この感想を読む