ゼロの使い魔のあらすじ・作品解説
『ゼロの使い魔』は、ヤマグチノボルの同名ライトノベルを望月奈々が漫画化した全7巻の作品で、『月刊コミックアライブ』2006年8月号から2009年10月号にかけて連載された。また同名小説を原作とする漫画は、作画を担当する人は全て異なるが、他にも続編が1編、外伝が1編、パロディ作品が1編あり、いずれも『月刊コミックアライブ』で連載していた。 この作品は、月が二つあり、魔法使いが魔法を操る異世界ハルケギニアを舞台にしている。主人公の平賀才人は、日本に住む平凡な男子高校生だったが、才能がないため「ゼロのルイズ」と揶揄される少女ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールの儀式によって異世界に召喚される。儀式とは使い魔を呼び出すためのもので、何もわからず突然異世界にやってきた才人は、契約のため使い魔としてルイズに使役されることになる。この作品は、才人とルイズの冒険、ラブコメ、奇妙な共同生活を描いたファンタジー漫画である。
ゼロの使い魔の評価
ゼロの使い魔の感想
ルイズと世界観
ツンデレというものを世に知らしめたゼロの使い魔、その第一巻である。言葉で説明にしてしまえば、異世界召還物、ボーイミーツガール物、と簡単であるが、この作品の最大の人気の理由は言うまでもなくルイズの存在だろう。ツンデレという単語をそのまま擬人化したようなヒロインで数多くのオタクたちを虜にしたものだ。そしてアニメ化し、釘宮ボイスが加わったことでそれは加速度的に増加した。しかし見落としてはいけないのは、ストーリー軸や世界観である。確かにゼロの使い魔の最大の魅力はルイズを始めとしたヒロインの数々であるが、萌え系ラノベとしては戦記物と比べてもいいほどにストーリーや世界観の設定がしっかりしていた。それが今は亡きヤマグチノボル先生の最大の魅力であったのだ。残念ながらヤマグチノボル先生は他界されてしまったが、先生が生み出したルイズとゼロの使い魔の世界はこれからもファンたちの手で愛されていくことだろう。この感想を読む
ゼロの使い魔の登場キャラクター
平賀才人
よみがな:ひらが さいと 年齢(作品時):17歳 身長:172cm 性別:男 国籍:日本 所属:ルイズの「使い魔」 性格:感情の起伏が極端であるのに加えて思い込みが激しく、喜怒哀楽が激しい ポリシー:自分の「言葉」「想い」に誠実 特徴:平凡な高校生だったが、ルイズの召喚魔法により「使い魔」として東京から異世界ハ...
エレオノール・アルベルティーヌ・ル・ブラン・ド・ラ・ブロワ・ド・ラ・ヴァリエール
年齢(作品時):27歳 性別:女 所属:王都トリスタニアの王立魔法研究所 性格:ルイズの高慢さを拡大したような激しい気性の持ち主 特徴:ルイズの長姉。ルイズのことを「ちびルイズ」呼ばわりし、事ある毎に頬をつねったりしているが、ルイズを嫌っているわけではなく、母がルイズに厳しくおしおきをすると言い出...
アンリエッタ・ド・トリステイン
年齢(作品時):17歳 身長:158 性別:女 所属:トリステイン王国の王女 性格:穏やかな性格 特徴:国王亡き後は国の象徴的存在となり、多忙な日々を送っている。レコン・キスタに滅ぼされたアルビオン王国の皇太子ウェールズとは従兄妹であり相思相愛の間柄だった。だが彼が亡くなってからは、才人に惹かれ始める...