シグルイのあらすじ/作品解説

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漫画レビュー数 3,135件

シグルイ

4.004.00
画力
3.83
ストーリー
3.50
キャラクター
4.00
設定
4.17
演出
4.83
感想数
3
読んだ人
6

シグルイのあらすじ・作品解説

『シグルイ』は、『チャンピオンRED』2003年8月号から2010年9号にかけて連載された原作南條範夫・作画山口真由による漫画作品で、チャンピオンREDコミックスから単行本が全15巻、秋田文庫から文庫版が全7巻刊行されている。本作は、南條範夫の時代小説『駿河城御前試合』の第一話「無名逆流れ」の内容を主に漫画化したものだが、ストーリーや設定には山口真由によるアレンジがふんだんに加えられている。2007年にはアニメ化され、7月から10月にかけて全12話がWOWOWにて放送された。 この作品は、寛永6年(1629年)、後の世に暗君として知られることになる駿府藩主・徳川忠長が催した御前試合が舞台になっている。本来御前試合は、木刀で行われるのが慣わしだが、徳川忠長の命により試合に真剣を用いることが決定された。主人公は、左腕をなくした隻腕の剣士藤木源之助である。この作品は、異様な空気に包まれた御前試合の第一試合で、藤木源之助と彼の左腕を奪った相手である伊良子清玄が繰り広げる死闘を描いている。

シグルイの評価

総合評価
4.004.00
(3件)
画力
3.833.83
ストーリー
3.503.50
キャラクター
4.004.00
設定
4.174.17
演出
4.834.83

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シグルイの感想

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時代劇と呼んではいけない これは武士道漫画である

「死狂ひ」たちの御前試合現在、月刊誌『チャンピオンRED』上で『衛府の七忍』を連載している漫画家・山口貴由。連載一年未満ですでに数多くの方面から注目を集めている本作品の以前にも、すでに山口貴由の名を世に知らしめた作品がある。それが南條範夫の時代小説『駿河城御前試合』の第一話「無明逆流れ」を原作とする漫画『シグルイ』である。掲載誌は『衛府の七忍』と同じく『チャンピオンRED』。宝島社が毎年特集する「このマンガがすごい!」で、何度も上位に輝いている作品だ。「シグルイ」とは、武士道を体現したと言われる書物『葉隠』の一節、「武士道は死狂ひなり。一人の殺害を数十人して仕かぬるもの」に由来するという。時代小説を原典としていることもあり、『シグルイ』は時代劇漫画というカテゴリに属されることが多いが、今作品はそのような埃っぽい枠にとらわれるような漫画ではない。怨念のような人の情と、煙るような汗と血、常人には...この感想を読む

4.04.0
  • すらりすらり
  • 405view
  • 2312文字
PICKUP

何故三重は自殺したのか勝手に考察する

伊良子に対する憎しみは相当だったはず伊良子は岩本家を潰す原因を作った仇である。父である虎眼を殺しほぼ夫と決まった藤木の片腕も切り落とし、虎眼流を地に落としたからだ。そのせいで岩本家は没収され、使用人も解雇せざるえなくなり藤木と三重の二人でようやく食っていけるだけの居場所しか与えられない。その原因を作った伊良子を許せるはずがないと思うが昔は、伊良子に惚れていた三重の心境は複雑だったのだろうか?もしかしたら戻ってくるんじゃ?とか思ってたかもしれないしかし、仇である男を許すのは自分の価値観と死んでいった仲間達に対する冒涜に値するはずだ。伊良子に対する憎しみはもはや殺すだけでは済まされないほどに、三重の心は憎しみで溢れていたに違いない。しかし、矛盾が生じる。伊良子と藤木は御前試合を真剣で戦い。伊良子は最後は死ぬがその後を追うようにして三重は自殺するのだ。これはかなり変な展開だったし不自然だ。伊...この感想を読む

3.53.5
  • ひろすひろす
  • 2796view
  • 1085文字

武士道は死狂ひなり。傑作の武士漫画。

山口貴由さんの傑作、シグルイ。当初全く興味が無いジャンルだったため、読みたいとも思わなかったが主人が持っていたため、置いてい合った3巻を何の気なしに読み始めたら読む手が止まらくなりました。緊迫感があるコマ割りと演出は読んでるこちらも息を止めてしまうほど。息をするのを忘れるような体験ができる漫画はそう数は多くないと思いますが、シグルイは紛れもなくその一つだと言えます。画力はものすごく高いですし、カラーも美しいですが作者の作画が前半と後半で差があります。連載中に画力が上がり、全巻通すとムラが出てしまうのは仕方がないことですが、この作品はその差がカナリ激しいのが一つ悔やまれます。出てくるキャラクターは皆、狂気を帯びていますがとても惹かれます。主人公の藤木源之助やその事実上の妻である三重でさえも皆、どこか正気ではないがその危うさや狂気から目が離せず、嫌悪感よりもキャラクターに魅せられてしまいスト...この感想を読む

4.54.5
  • cobancocobanco
  • 292view
  • 544文字

シグルイの登場キャラクター

牛股権左衛門

よみがな:うしまたごんざえもん 性別:男性 国籍:日本 所属:虎眼流 物語上での目的:虎眼流に身をささげる 身分:郷士 階級:師範 怪力:青竹を素手で握りつぶすほど 容貌:口を咲かれたため怪異な容貌となった 武器:巨大な木剣「かじき」

岩本虎眼

よみがな:いわもとこがん ニックネーム:濃尾無双 性別:男性 国籍:日本 所属:虎眼流 性格:きわめて苛烈 特徴:右手の指が一本多い多指症 特技:精妙な剣さばき 晩年:精神に失調をきたし一日の大半を曖昧な状態で過ごす 階級:岩本家当主

伊良子清玄

よみがな:いらこせいげN 年齢(作品時):30歳余り 性別:男性 国籍:日本 所属:虎眼流 性格:野心家 特徴:盲目 剣術:無明逆流れ コンプレックス:己の出自 出自:下級の売春婦の母を持つ下層の生まれ

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