カジカのあらすじ・作品解説
カジカは週刊少年ジャンプの1998年32号~44号に連載された全12話からなる鳥山明氏による作品である。同作は全一巻の単行本となり出版されている。 この作品は前作COWAの終了から僅か17週という短いスパンで書かれたものだが、作者のヒット作ドラゴンボールを彷彿させる冒険ストーリーに戻っており、原点回帰作となっている。キャラクター設定もドラゴンボールと類似する点がいくつかある。例えば主人公のカジカは孫悟空、サヤはブルマ、ドンコはウーロンと印象が似ている。 同作は主人公が幼いころに殺したキツネのギギに呪われてしまい、この呪いを解くためには千の命を救わなければならないと言われて旅に出るところから物語が始まる。旅立ちから5年経ち、あと10の命を救えば呪いが解けるところまできていた頃に出会ったのがハヤという少女である。彼女は絶滅寸前の恐竜の卵をロンロン島にある研究所から盗み出したギバチ一味というギャング集団に襲われていた。そのことがきっかけで主人公はロンロン島を目指すことになる。