アシュラの評価
アシュラについての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際にアニメを観たレビュアーによる評価が1件掲載中です。
各項目の評価分布
アシュラの感想
修羅の一生
飢饉で人々が理性を失い、本能のまま食料を求め、時には死体や生きた人間の肉すら喰いながら生き続ける混沌の時代。いつ殺されるか、いつ喰われるかすら分からず貧民層の人間たちは互いを殺し合い、血と狂気の日常の中で懸命に生きていた。そんな時代に生まれた哀れな獣・アシュラ。言葉を発さず、獣のように獲物を求め徘徊する姿に衝撃を受けた。まだこんなにも幼い子供ですら人肉を喰らい生き続けている事が現代ではある種のタブーとして語られるのも無理はないだろう。しかし遥か1000年前は日常的な光景であったのも事実だ。日本がいかにして現在のように平面上に豊かになったのは、「飢え」というものを痛烈に知っているからこそなのではないかと私は思う。かの応仁の乱では都が甚大な被害でほぼ壊滅状態で、飢餓や強盗・疫病など様々な痛手をこうむった。のにも関わらず、数十年の時を経て再興し、現在までに発展できたのは過去の失敗が役立っているか...この感想を読む