焼跡の、お菓子の木のあらすじ/作品解説

焼跡の、お菓子の木のあらすじ・作品解説

焼跡の、お菓子の木は、2006年に制作されたアニメ作品である。原作は野坂昭如の「戦争童話集」。監督はやすみ哲夫、脚本は高橋ナツコ、作画監督は大武正枝。声の出演は、太一役は頓宮恭子、春男役は日高のり子、剛役は近藤玲子。 舞台は太平洋戦争が終わりに近づいている時代の田舎の町。春男は母親と一緒に都会から疎開してきた、お金持ちの家の男の子。体が弱くて訓練に参加できず、「パンの木」という本を読んで過ごしている。 太一は家族で食べるものにも困る日々だが、明るく幸せに暮らしている男の子。やがて空襲はこの田舎町にもやって来て、家が焼かれてしまった太一は、仲間の子たちと秘密基地を作って暮らし始める。春男の「パンの木」を読んだ太一は、本をきっかけに春男と仲良くなる。 戦争が激しさを増していく中で、子供たちは「パンの木」の話を元に、木を探し始める。 食べ物が簡単に手に入らなかった時代、子供たちが望んだのは普通の生活だった。「パンの木」を象徴として戦争の悲惨さを伝える童話である。

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