UN-GOの評価
UN-GOについての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際にアニメを観たレビュアーによる評価が2件掲載中です。
各項目の評価分布
UN-GOの感想
人ならざる者が解いた謎
原案・坂口安吾の名作を近未来風にアレンジした今作。戦争によって廃れ、情報が都合のよい「嘘」に書き換えられ、人々が「真実」を追い求めなくなっても孤独に事件を解決する敗戦探偵・結城新十郎と助手の因果。映像がモダン的かつ特徴なためお気に入りの作品だった。この作品では「戦争」が主なテーマになっている。「白痴たち」という話の中でこんなセリフがある。「みんな戦争をおもちゃにしているのよ!」と。あながち間違ってはいないと思う。武器商人や権力者は、戦争によって利益を得たり、逆に損害を得たりもする。多くの人々の血と死と悲しみ、そして憎しみが彼らにとっては「ダイヤの原石」のようなものなのだ。各地を回り、そのダイヤの原石を探し出すにはそれなりの根気が必要だ。だが、それはあくまで「ゲーム」なのだ。地球という大きなゲーム機の中で、レアな宝や気軽に紛争や戦争を煽り、自身が主人公のごとく振る舞う。金と権力を持て余し...この感想を読む