第3のギデオンの評価
第3のギデオンについての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に漫画を読んだレビュアーによる評価が2件掲載中です。
各項目の評価分布
第3のギデオンの感想
フランス革命の陰にあったかもしれないリアリティ
なかなかに練られた相関図いきなりエロ本を描きながら生計を立てているギデオンが登場。貧しい平民が議会でのし上がり、革命の一端をなす物語なのか。ところが、これまたすごい裏切りと策略の連続になっていて、厚みがあるんですよね。エロ本ってただのエロ本ではなくて、貴族・国王家族の風刺になっているらしかったし、演説しながら民衆に支持を得ようとがんばる姿も、爽やかさの中に闘志がみなぎっている感じ・ただの平民とは違う強さみたいなものがよく表現されていたように思います。ジョルジュとギデオンの関係性はもちろんのこと、アルトワ伯やマリー、ルイ16世たちの関係性、考えていること、民衆の考えること、そして貴族の考えること…みんなどこかが正しくて、どこかが間違っているような気がしてならない。双方に相容れない立場であり、対立しているからこそその状況を飲み込んで生きていられるような気もするのが悲しいです。まさに昨日の敵は...この感想を読む