天久鷹央の推理カルテ IIの評価
天久鷹央の推理カルテ IIについての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に小説を読んだレビュアーによる評価が2件掲載中です。
各項目の評価分布
天久鷹央の推理カルテ IIの感想
本格ミステリー×医療の融合
読みやすさの秘訣本作は、『仮面病棟』、天久鷹央シリーズがともに20万部を超える大人気作家、知念実希人による天久鷹央シリーズ第二弾です。本シリーズで探偵役を務めるのが天久鷹央。童顔、低身長、患者に子供に間違えられるような幼い容貌ながらも天才診断医として大病院で活躍する名医師です。Ⅰ巻を読んだ方はご存知の通り、彼女は古今東西ありとあらゆる知識をその小さな脳に詰め込んでいる代わりに、いわゆる「常識」というものに欠けています。例えば年上年下関わらず「お前」と呼んだり、遠慮や謙遜といった些事に全く関心がなかったり…。この一風変わった探偵と、それに振り回されるワトソン役との掛け合いがテンポよく、物語をシリアスすぎないようにやわらげてくれています。ところでこのキャラクター、桜庭一樹『GOSICK』の探偵役ヴィクトリカに大変似ていると思いませんか。人形のような容貌、小さい身長、図書館の本を全て暗記しているかの...この感想を読む