実は愛が溢れている
2015年の冬ドラマ。フジテレビ系、火曜10時~放送
主演は草彅剛恋人との婚約も決まっていた大手証券会社のエリートサラリーマンがある日突然すべてを失い、借金まみれのホームレスに。そこから立ち上がっていく物語。
かなり快感なドラマだ。善悪云々ではなく、「正しい」か「間違っている」かではなく「こういうセリフが聞きたかった!」というものが毎回ありとにかく痛快。コミカルさもありストレス解消にもってこい。
冷酷冷淡なやり方をする主人公だが、草彅剛独特のやさしさが加わり、人間味あるキャラクターとなっているように思う。
脇を固める役者もいい。大杉連(紺野役)の、優しい気持ちでまじめに日々を送り、草彅剛(冨生)に手を差し伸べる姿はとても人間味あふれている。大島優子(未央役)の可愛さも際立つ。父親役である大杉連との掛け合いもなかなかなもの。
このドラマのいいところは、ストーリーや登場人物の心情を追っているうちに、ところどころに愛が溢れていることに気付かせてくれるところだ。社会の辛辣な部分を痛感させられつつも、いつもどこかに周りの人の愛が隠れている…。
最終回のころには、登場人物への愛情が深まっていて、別れるの切なくなるほどだ。
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