天元突破グレンラガンのあらすじ/作品解説

天元突破グレンラガンのあらすじ・作品解説

天元突破グレンラガンは、2007年の4月1日から同年の9月30日までテレビ東京系列で放送された、ガイナックス制作、今石博之監督による全26話のロボットアニメ作品である。2007年の文化庁メディア芸術祭でアニメ部門優秀賞を受賞、2008，9年に劇場版が上映されるなど、放送当時から高い評価と根強い人気を誇っている。OPテーマの「空色デイズ」を歌うのは、「しょこたん」の愛称で知られるマルチタレントの中川翔子。物語は、地中に暮らす少年のシモンが地上で様々な人々との出会い、獣人との戦いを繰り広げる1部と2部、文明の発達した地上の世界に生きるシモン達が宇宙から来た謎の敵と戦う3部と4部、という4部構成になっている。物語のキーになるのは顔の形をしたガンメンというロボットだが、ガンメンに代表される特徴的なメカデザインは、放送前から話題を呼んだ。また物語構成や演出などに、過去のロボットアニメのパロディが多くみられることも特徴である。

天元突破グレンラガンの評価

総合評価: 4.794.79; (7件)

映像: 4.644.64

ストーリー: 4.364.36

キャラクター: 4.574.57

声優: 4.794.79

音楽: 4.794.79

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天元突破グレンラガンの感想

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滅茶苦茶な設定のロボットアニメ

主人公を食う存在感きっと、「天元突破グレンラガン」というアニメ作品の主人公は、シモンなのだと思います。ただ、ハッキリ言い切れません。それだけ、主人公より目立ってしまう存在がいます。それは、シモンの兄貴分であるカミナの存在です。明らかに、シモンの存在を喰っています。カミナの強烈な個性は、人気が出るキャラクター性であろうことは容易に想像することができます。滅茶苦茶でありながら、自分の立てた筋道には忠実であり、男気溢れるのがカミナです。まさに、「カミナリ（雷）」のような人物像だといえるのではないでしょうか。また、強烈な個性だけが目立ちがちですが、主人公シモンを信じ抜く姿勢にも、弟分を思いやる優しさを感じます。そして、自分には敵わない一面を持ち合わせた存在として、シモンのことを認めているのだと思います。勝ち気な性格からは信じられないですが、そういった潔さも、カミナの魅力を増すことに繋がってい...この感想を読む

4.04.0

つくも
2016/07/22

244view
2114文字

PICKUP

成長する「男」の物語

典型的アニキ分であるカミナに憧れながらも「でもオレは…」と自己評価の低い少年、シモンが立派な男へと成長していく物語。初めは「主人公影薄くない？むしろ主人公のポジションでないのでは？」と思うのですが、その彼が試練苦難別離を超えて少しずつ強くなっていく様がじっくり描かれていきます。いわゆるロボものとしての、カッコイイメカが敵をぶちやぶってドーン！というカタルシスももちろんなのですが、それよりもむしろこの「へたれからの成長」を見て楽しむのが醍醐味だと思います。それから岩崎琢さんによる音楽も素晴らしいです。初めて地上に出て空を見るシーンでかかる曲や、アツい名乗りの時に使われる曲など、感動的なシーンをより印象的に仕上げてくれていると思います。

5.05.0

りっか
2013/07/04

41view
320文字

幸せはいつだって失って初めて、幸せと気づく小さな不幸

ここ数年のロボットアニメの中でおそらく一番熱いアニメだと思います。あえて核心に触れさせていただきますのでネタバレ注意です。自らの失敗で兄貴分であるカミナを失ってしまったシモン。そんな彼の嘆きようと悲しみようは見ていても非常に辛かったですが、その状態からの立ち直りをあえて数話をかけて描写することでカミナの存在感とシモンたちの悲しみ、そして新ヒロインのニアの登場と非常に印象的なイメージを視聴者に与えることが出来たのだと思います。またその後の「兄貴は死んだ！もういない！！」というシモンの台詞から始まるシモンがカミナの死を受け入れて乗り越えるシーンは挿入歌のhappily ever afterと相まって非常に感動しました。この歌の歌詞のはまさにグレンラガンのために作られているのだと思います。

4.54.5