鋼の錬金術師の感想一覧
アニメ「鋼の錬金術師」についての感想が5件掲載中です。実際にアニメを観たレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。
その想いは錬金術に非ず
重過ぎる想いこの原作者は何を訴えたくて、この作品を描いたのでしょうね。少年誌とは思えない重いメッセージがストーリーの根幹にありますよね。亡くなった方を生き返らせるという倫理観を非常にリアルに描いていることに、背筋をゾォ〜とさせるものがあります。例えばドラゴンボールなんて、あっさりと死んだ人間がパッと生き返ってしまうので、両作品のギャップを考えると笑えてくるものがあります。そして主人公であるエドと、その弟のアルが背負ってるものが、少年誌やアニメに据えるテーマとして重過ぎるように思います。また画風は、少年誌原作であることが頷けるもので、柔らかく暖かなイメージをもてます。それが重く据えられたテーマと、絵のタッチがミスマッチしているのが印象的なアニメ作品に思えます。しかし重いテーマが据えられていることで、一気に物語に引き込まれるものがあります。何故に、原作者はこんな重い想いをテーマに据えたので...この感想を読む
主人公エドの魅力
主人公は錬金術の才能を持ったエドワード・エルリック(エド)。病気で亡くした母を生き返させる錬金術を弟のアルフォンス・エルリック(アル)と一緒に行うが失敗し、エドはその代償として自らの左脚を、アルは自らの全身を失ってしまう。国家錬金術師として成長したエドはアルとともに身体を取り戻す方法を探すための長い旅へ旅立っていくストーリー。エドは低身長で、そのことに自身も強いコンプレックスを抱いているが、決してルックスは悪くない。髪色は金髪で長髪の為三つ編みにし、金色の瞳をしている。完璧なルックスではないところに親近感がわく。また、エドは幼少の頃から錬金術書を読んでいた為、錬金術が非常に優れており旅の途中で何度もピンチを迎えるがその度に兄弟で力を合わせて乗り越えている。アルと兄弟喧嘩をしすれちがってしまうシーンを見るとやはり子供なんだなと感じる時もあるが、負けず嫌いで努力家ですごいと感じられる。また...この感想を読む
やっと納得のいく結末で終われた鋼の錬金術師
この作品については、2度アニメ化されている。1度目は、まだ連載が中頃であった為に、アニメが原作に追いついて、クール数の問題があった為に、とんでもない結末で無理やり終了のなってしまった。アルとエドが別次元で生きていくという結末では、この作品ファンは納得しなかったはずである。他作品でも、アニメが原作を追い抜かすことは多々あり、時間稼ぎをするケースはあるのだが、この作品については、時間稼ぎをするエピソードがなく、無理に入れると世界観が変わってしまうので、無理やり終了しか方法がなかった。2009年に再度アニメ化され、ほぼ原作どおりにアニメ化されたが、こちらの方が、原作者の思いが強く反映されているし、丁度最終話に近づいていたので、グッドタイミングだったと感じる。まず、一回目のアニメ化は、監督のコメントによると「一人の少年の成長記録的作品」とされていた。いやいや、原作はそんな事を言いたかったのではない。...この感想を読む
弟と仲良く観た懐かしい作品です。
土曜日に放送されていて、弟と仲良く観て、時には涙流しながら、時にはグロイ表現などにショックを受けながら、楽しんだ作品です。懐かしい思い出です。私の周りにも『鋼の錬金術師』が本当に、大好きな人が多すぎて、エドの声が気に食わないとか、いやいやぴったりだろうとか、何だかきゃいきゃいしてました。等価交換の話がすごく好きで、その台詞が出てくるとゾクゾクしました。動く、エドとアル兄弟、そして過去の罪も切なくて観ていて涙が出ました。やはり動いているからこそ、伝わってくるものがあると思います。熱く語る二人を観て、心が熱くなりました。すごく好きな作品です。
序盤は評価
二つあるハガレンのアニメの中でも先に製作されたのがこちらです。この作品は製作時、まだ原作が連載途中であったために中盤以降の展開をアニメオリジナルストーリーにせざるを得ませんでした。その辺は賛否分かれていますが、個人的には中盤以降のオリジナル展開には否定的です。しかし序盤においては原作をしっかりと再現してくれているので、この巻においてはこのような点数をつけさせていただきました。オリジナル要素自体を否定するつもりはないのですが、オリジナル展開にせざるを得なかったという状況が気に食いません。もっとハッキリ言ってしまえばこの作品はアニメになるのが早すぎたのです。ハガレンの人気が当時から高かったのは間違いありませんが、だからといって……という感じではあります。