新機動戦記ガンダムW[ウイング]の感想一覧
アニメ「新機動戦記ガンダムW[ウイング]」についての感想が4件掲載中です。実際にアニメを観たレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。
「人間関係」のリアルさではガンダムシリーズ中最強
「国家」「組織」より「キャラクター」中心の「ガンダム」1996年放送の本作、前作の「機動武闘伝Gガンダム」(以下Gと呼ぶ)と並んでその後のガンダムシリーズの流れを作った作品と言えるだろう。それ以前のガンダムは「リアル」「戦争」という縛りがあった。また「富野由悠季」「ニュータイプ」という扱いにくい要素もあったが、「G」によってそれらは全てはリセットされた。とにかくガンプラが売れれば何をやってもいい、という流れを作ったのだ。とはいえ「G」は「ガンダム」のカテゴリーに含んでいいのか?という作品だ。その後にあまり継承されていないのでイレギュラーと言ってもいいかもしれない。「マーメイドガンダム」とか「マンダラガンダム」などを見せられた従来ファンは、こぞって「これはガンダムじゃない」と連呼したし、「もっとリアルなものを見たい」という従来回帰の要望も沸き起こった。そこで本作「新機動戦記ガンダムW」(...この感想を読む
ストーリー以外は及第点
イレギュラーであるGガンダムを除けば、初めて富野由悠季が関わっていないTVシリーズのガンダム。女性ファンが多いことでも知られている。シナリオに関して言えば、はっきり言って序盤からめちゃくちゃな展開でひどいものである。ぶっちゃけガンダムシリーズの中でも最低ランクではないだろうか。しかし個性的で美形なキャラが多いのと、ガンダムのデザインが主役機であるウイングガンダムを初めとして、中二心をくすぐるようなカッコイイものばかりだということでうまく誤魔化されている感がある。主題歌がOP・EDともにハズレがないあたりも、評価が上がっている要因になっているだろうか。
平成ガンダムといえばやはりこれ
当時かぶりつきでガンダムWを見ていた私も立派なおっさんになってしまいました(笑)いわゆる平成ガンダムと呼ばれるガンダムシリーズの中でも私はこのWが一番好きです。その理由はやはりヒイロを始めとした魅力的なキャラクターたちにあります。この巻の中に収められている内容では、やはり「お前を殺す」という台詞が印象に残ってる方も多いのではないでしょうか。いきなりヒロインに対して殺害宣言をする主人公というのもまず他のアニメ作品では考えられないことで、それを真面目に言うヒイロと後に「早く私を殺しにいらっしゃい」とのたまうやはり普通のヒロインではないリリーナのキャラクター性がこの作品をよく表していると思います
ガンダムシリーズの中で、唯一全て鑑賞した作品です
当時ガンダムシリーズの中では、革命的な作品だったのではないでしょうか。パイロットたちがイケメン揃い、主題歌が近代的、敵もイケメン。今では当たり前になった上記のことが、このWシリーズから始まったように思います。この作品以降、女性ファンも増えたのではないでしょうか。この1巻の見どころは、何と言っても主人公ヒイロとヒロインリリーナの出会いです。機械人間か、という程、頑丈で(笑)感情を表に出さない主人公が、彼女との出会いで変わっていくさまをぜひ見ていただきたいです。(1巻ではまだ変わりませんが・・・)ガンダムパイロットの少年たちが5人出てきますが、必ず一人はお好みのパイロットが見つかるはず。私は個人的に、02パイロットのデュオが一番人間らしくて好きです。