アリーズZEROのあらすじ・作品解説
アリーズZEROは冬木るりかにより描かれた、ギリシア神話を元にしたファンタジー作品であり、2012年5月から2014年4月までプリンセスGOLDで連載された漫画である。作品構成は短編となっている。この作品より以前に、アリーズ、アリーズ2が同漫画家により描かれているが、こちらはいずれも長編であり、現代に転生したギリシア神話の神々の戦いと愛憎模様を描いている。主人公は冥王ハデスとその妻ベルセフォネーで、実際のギリシア神話の話とは違う、作者オリジナルのギリシア神話のストーリーを元に作品が構成されている。 ZEROは現代ではなく、神代の神々の話で、こちらも作者オリジナルのストーリーとなっている。冥王ハデスとベルセフォネーの物語はもちろん、海王ポセイドンとその妻アンフィトリテの出会いや、月の女神アルテミスの切ない恋の話、太陽神アポロンと伝令神ヘルメスとの友情の話など、恋愛や友情を描いた作品で全3巻である。
アリーズZEROの評価
アリーズZEROの感想
ずっと読みたかったストーリー
アリーズにはまったのはもうかなり昔のことです。当時新刊が出るたびに即ゲットしていたのですが、たま~に過去の昔話としてチョコチョコと出て来ていた神代のころのお話。もっと詳しく知りたい。こんなことがあったという簡単な説明ではなく、もっとストーリーとして読みたいと願ったものです。その私の願いがかなった1冊が、このアリーズZERO。読み切りでアリーズに出てきた神たちそれぞれが主人公になって展開されるストーリーでした。本当のギリシャ神話とはかなり違うと作者もおっしゃっていましたが、分かっていてもこれを機に本当のギリシャ神話も読んでみたいと、とても興味を持たせてくれる1冊です。できれば、後半のサタンとポセイドン、ベルセフォネーのお話は長く連載してほしいです。彼らのその後、そしてこのお話以前のお話も読みたい。かなり長いこと納まっていたアリーズ熱が再びメラメラと蘇ってきました。