起こりうる近未来。
2140とは、西暦です。近未来ものですね。 不老不死の特効薬が普及して、ごくごく限られた超特権階級の人間しか子供を持ってはいけない世界。 こっそり生んで育てようとするなら、それは罪とされています。 人が減らないので、食糧もエネルギーも、ただでさえ足りなくて制限だらけだから。 今いる大人たちを、これ以上不便にさせてはいけないから、というわけですね。 一般人の親を持つヒロインのような若手は、その生まれてはいけない子供として、同じような子たちが集められた施設で、せめて今いる大人たちの役に立たせられるようにと、家事などを覚えて小間使いとして生きる道しか与えられていないのです。 本作品はそんな「余計な存在(=サープラス)」の少女の闘いです。 続編もありますので、この巻は導入だという認識で読むのがいいかもしれません。 制度として歪んでます。 でも医療が発達し尽したり、あらゆる科学の行き着く先は、こんな設定の世界に近いのかもしれないとも思えてしまう…。 まあ科学が発達したんなら食糧問題も解決してるかもしれませんが。そう願いたいですが。 手に汗握る展開に、分厚いですが一気読み推奨です。 しかしこの本、レビュー書きたかったのにタイトル、特に西暦部分が全然思い出せなかった…。
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