言葉遣いの悪さがポイント - サニー 永遠の仲間たちの感想

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言葉遣いの悪さがポイント

4.04.0
映像
4.0
脚本
4.0
キャスト
4.0
音楽
3.5
演出
3.5

目次

高校生ってこんな感じなの?

映画を見る前の印象は久しぶりにあったメンバーと涙の再会!で感動するんだろうなって
思っていたけどこれがいい意味で予想を裏切ってくれた。コメディ色が強いしとにかくハード。
うん、ハードなのだ。
暴力、喧嘩、言葉遣い、やることがハード。
あの時代ってこんな感じだった?と思わずにいられない。
自分の高校時代が平和過ぎたことに感謝さえしてしまった。

癖になる言葉遣いの悪さ

田舎から転校してきたイム・ナミの女子高生時代はなまりがかなりひどいけど
そんなことなんて気にならなくなるほど、女子高の生徒たちの言葉遣いがひどすぎる!
女子高ってこんな感じが普通なの?ってくらいやりあう。
生徒同士の言い争いや上下関係もすごいけど先生の威圧感も半端なくて
軽くいじめにもなりそうなジョークや手も飛ぶので今の日本だったらやばいんじゃない?と思う。
一瞬、見るのやめようかと思うほど最初は驚いたけどそれがすぐ癖になる面白さへと変わる。
なんでこんなにみんながいがみ合ってんのかわからないけどそれって女子高だから?お国柄?
仲間意識が強すぎて派閥が出来ているのか、とにかくグループのカラーがみんな独特。
これからどうなっちゃうのかっていう不安を持ちながらも最後にはこのすごい言葉遣いに
愛着さえわいてしまうからこの映画は不思議だ。

韓国の悪口合戦が面白い

国によって口喧嘩の決まり文句って違うのかと思ったら日本も韓国も案外似ていて笑えた。
さすがにお前の母ちゃんでべそなんて子供みたいなのはなかったけど。
それに立場が悪くなって逃げる時の言い訳がベスト・キッド始まるよって可愛すぎる!
次に逃げる時もこいこい!って待ってる自分がいた。
で、またテレビ番組が始まるって理由で逃げ出したから、これあともう一回くらい欲しいって思った。
縄張り争いの敵のグループ名が「少女時代」っていうのも笑いのポイントだった。
喧嘩のシーンでは動きがおおげさで、おっちょこちょい感があるからそれも可愛い。
ばたばた暴れてたら、たまたま手があたってやっつけちゃうって感じは韓国のコメディらしくていい。
でもこれは本気の喧嘩と区別するためだと思う。ふざけてるけどそういうところはちゃんとしている。

今と昔があちこち飛ぶ

最初のうちは学生時代と現在が激しくいったりきたりする。
昔の回想シーンはとにかく映像が古いので見ていて飽きそうになるが
もうそろそろ飽きたって思う頃に今に戻るからそのタイミングが絶妙。
トントン時代が変わる時もあるけど創じゃない時もある。それが小気味よくていい。
かと言って内容が分からなくなることもない。これは本当にすごいと思う。
sunnyの仲間たちの昔と今が隣り合わせになっていてかえってわかりやすいしテンポがいい。
だからといってずっと同じパターンで今と昔を行き来するわけじゃないからマンネリ感がなくていい。
過去の話と今を繋げるような内容のストーリーは結構多いと思うがこの映画はとても見やすく
時に感動する演出もあってすごくいい作品だと思う。

単純に変化が面白い

昔こうだった人が今はこう!って見ていて単純に面白い。
sunnyのメンバーは見た目は変わってても変わってなくても、中身、芯の部分はそのままで安心する。
それでもみんなやっぱり問題を抱えている。いい歳になれば当たり前だ。
昔と今を重ね合わせると人生どうなるかわからないものだなと思わされ哀しくなる。
ただ、自分の娘をいじめた高校生に仕返しに行ったときは見ていて気分がよかった。
病気のハ・チュナも一緒に、昔に戻ってバカやって、本当は悪いことかもしれないけど
とてもすがすがしく楽しそうに見えたし、喧嘩の仕方が同じってのもよかった。
今の時代、やり返すなんて相手の思うつぼ。子供だって嘘もうまいし、ましてはやり返したのが
大人だったら逆に頭がおかしいとさえ思われてしまうだろう。裁判でもきっと不利になる。
現代の正解は、もう一度娘がいじめられるまで待って、暴力をふるっているところを動画にとるか
脅されている音声を録音して相手の親に見せるってのがセオリー。
そんな探偵や警察みたいなことをしないと自分も自分の家族も守れない世の中なのだ。

なんでも名前がついている

セクハラ、パワハラ、モラハラ…。すべての行動や状態に名前がついてしまったことで
それがすっごく悪いことに見えるような時代になってしまった。
もちろん悪いことは悪いことなんだと思う。でもそれを利用する悪いやつがいるのも事実。
やってもいないことを、やったことにされて信じてもらえないケースもある。
そう思うと今の子供たちは色んな意味で守られているし、自分の守り方もある程度わかっているけど
その使い方を一歩間違えたらそれは取り返しのつかないことになる危うさがある。
だったら昔みたいに生徒が悪かったら先生がどつくっていう方が単純だったのかもしれない。
昔の喧嘩はその場で終わってスッキリしたもんだ。それで仲良くなれることもある。
時代はある意味人を守っているかもしれないけど、間違った守り方をしてしまうこともある。
そんなことを考えてさせられてしまった。

粋な計らいも憎めない

遺書にはsunnyのメンバーが幸せになる為の約束が書かれているがこれが完璧すぎ。
ちょっと出来過ぎじゃないか?と思ってしまうほどの施しだが、まぁそうなってほしいと思ったし、
昔と変わらない口の悪さがそのまま遺言書にかかれて弁護士がそれを読むことで緩和されたから、
最終的にこれはこれでいいか!みんな幸せになれたんだし!と思わされてしまった。
葬儀で踊るなんてなかなか出来ないかもしれないが、これはみんなが帰ってからのコト。
それに今や終活と言う言葉が出来たほどだし葬儀で歌っているCMも出てきたくらいだから、
近い将来はそれが普通になるのかもしれない。
送られる本人の希望が湿っぽいのはイヤだっていうならそれもありだろう。
sunnyのメンバーなら許される。

涙のシーンはほとんどない

これがこの映画のいいところかもしれない。
親友が亡くなった時でさえギャン泣きしている人は誰もいない。
逆にみんなでいること、会えたことによって笑顔でいるのだ。
それがかえって涙を誘う。ラストの選曲もいい。
ただ少し残念なのはスジがちらっとっしか出てこない事。
あの事件のあと彼女がどうなったかも現在とからめてもう少し掘り下げて欲しかった。

最後に思うこと

昔はルールなんてあるようでなくて、時々嘘をついたり自由に自分らしくやってきたけど
大人になるといつの間にかそんなことも出来なくなって、規則を守るのが当たり前になる。
結婚して子供が出来れば一番大切なものや優先順位が変わって自分の気持ちは後回し。
そうなっていることすら気が付かなくなってしまうのだ。
この映画を見て思うのは、自分もそうなってはいないか?
もしそうならそれで幸せか?ということ。
そして自分には会いたくなる友達がいるか、昔を思い出して涙が出るくらい会いたくなる友達。
また会いたいと思える人がいるっていいなって思う。
昔の気持ちを取り戻し一瞬でも輝いたsunnyのメンバーが羨ましい。
また、この映画日本でリバイバルされるというから楽しみだ。
元祖を見るまではへ~、ふ~んくらいにしか興味がなかったが、日本バージョンの女子高生の戦いは
どういう風に表現されるのか、原作との違いも知りたくなり興味が出た。
映画館に行ってみるまではしないと思うがいつかどんな形でもいいから見てみたいと思う。

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