ドラマ「セレブと貧乏太郎」は貧乏無敵の恋愛とヒューマンストーリー。とはいえ正直貧乏はきつい。 - セレブと貧乏太郎の感想

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セレブと貧乏太郎

4.004.00
映像
4.00
脚本
4.00
キャスト
4.50
音楽
3.50
演出
4.00
感想数
1
観た人
1

ドラマ「セレブと貧乏太郎」は貧乏無敵の恋愛とヒューマンストーリー。とはいえ正直貧乏はきつい。

4.04.0
映像
4.0
脚本
4.0
キャスト
4.5
音楽
3.5
演出
4.0

目次

セレブと貧乏太郎はこんなドラマ

貧乏は貧乏同士、セレブはセレブ同士で結婚にまでいたるという常識を覆す夢のある作品です。「セレブと貧乏太郎」の見所は、男性が貧乏という設定にあります。男性がセレブで女性が庶民の場合、玉の輿というありきたりなストーリーですが、逆の設定であるこのドラマはお金という概念に縛られず、愛はお金では買うことができないという想いが伝わってきます。

また、主人公である上戸彩はドラマの中で自身のファッションブランドを持ち、上戸彩のかわいらしさとファッショナブルな素敵な一面を見ることができ、上戸彩好きにはたまらないドラマです。誰からも好かれる上戸彩ですが、かわいらしさとセレブという面でのかわいいながらもわがままさ加減がたまりません。時折見せる、恋愛でうまくいかないシーンでの悲しい表情は、上戸彩がトップ女優であるというに相応しい演技がみられます。美しい美貌にホテル王である父親と大女優という母親を持つ上戸彩が演じる主人公役にまさにはまり役です。妬みやジェラシーを抱かずに見ることができるこのドラマは上戸彩の人柄と演技力にあること間違いなしです。純粋に恋がしたいと考える男女に恋に踏み出すきっかけになるほど、純粋さと恋の楽しさが伝わるドラマです。

恋を始めるとどうしても付き物である、押したり引いたりする恋の波を何度も乗り越えては押し返されるシーンには見ているこちらが歯がゆくなります。しかし、自分に置き換えたときには恋に素直になれずに正直な気持ちが伝えられなかったりと、共感できる場面も多いです。その度に胸が締め付けられたり、またキュンキュンしたりと恋愛モード全開になります。また、もう一つの見所であるポイントは恋愛ドラマでだけでなくファミリードラマであるということです。

上戸彩が演じる主人公の相手役である「上地祐輔」は一度結婚をしており、元妻との間に子供が4人という父子家庭です。貧乏ながらも父親一人で育てるアットホーム家庭は上戸彩の裕福な家庭環境とは大きく違い、ファミリー愛に溢れておりお金がなくても幸せになることができるという想いにさせられます。家族一人一人の役割と子どもが親を想う気持ちと父親が子どもを想う気持ちに感動させらます。一方で上戸彩の家庭は家族がばらばらでよくある富裕層ならではの寂しい環境が描かれており、どちらを好むかは自分次第です。愛とお金とどちらも大事なものなので、そもそも天秤にかけるものではないと実感させられます。愛や家族はお金があってもなくても作ることができます。貧乏太郎の周辺の幸せな環境に魅了される令嬢との物語には興味深々です。

貧乏生活は無敵

主人公である「上地 祐輔」が演じる「太郎」ですが、子どもを育てるために必死に働きます。それは父親として最もな行為であり、貧乏であってももろともしない人生を表現しています。実際に貧乏であるとできることやチャンスも限られます。貧乏であるがゆえに家族旅行に行くことも難しいです。それだけ貧乏であればあるほど、経験値や知識も乏しくなることが現実です。「セレブと貧乏太郎」のなかでは、そういった厳しい現実はあまり描かれていないため、ハッピーエンドが待つ素晴らしいヒューマンドラマに仕上がっています。

しかし、貧乏生活を一方変えた角度から思考してみると、貧乏は無敵であるという結論にいきつきます。太郎の家庭での食事は家族で卵ご飯を分け合うというメニューが定番です。太郎の家庭ではこれがご馳走であり普段のスタイルですが、一般的なレストランでの本当のご馳走を知らないからこそ、今の現状に満足できるというなんとも無敵な一家という風に考えられます。太郎の家庭以上の家庭で育った人からすると、自分の今の環境やレベルを落とすことは難しく、だからこそレベルが落ちないようにキープするために努力をします。

今よりもよい生活をしたいと考えることは人間の欲であり、それが向上心や野心に繋がり人はレベルアップされます。しかし、太郎にはそういう発想が少ないため、自分が貧乏で周囲からのかわいそうな目線を感じることなくポジティブに生きることができます。太郎の家庭はある意味、無敵であるといえます。

現実は貧乏はモテない

主人公アリスにおいて普段触れ合うことのない貧乏な太郎と出会い、人生に対してお金よりも大事である愛や家族の絆を描いたドラマですが、実際には貧乏は恋愛に関しては不利になります。貧乏であれば女性へのエスコートにも限りがあるし何をするにおても制限がつきものです。女性は一般的に男性にエスコートをされ金銭面でも男性に頼りたいと感じる人口が多いため、男性が貧乏であるということは致命的です。

さらに「セレブと貧乏太郎」のケースでは、女性がとても裕福で男性が貧乏であることから、現実では女性の守備範囲に太郎のような男性が入ることは考えにくいです。貧乏であっても努力をして成功を遂げるケースもあるので一発逆転ホームランはいくらでもありえますが、貧乏のままで成功するというケースはドラマの世界でしか実現は難しいと考えにいきつきます。

ハッピーエンドのその後は悲惨

「セレブと貧乏太郎」はアリスと太郎の恋が実りハッピーエンドで終わります。しかし、その先を現実的に考えたところ至難の嵐が予想されます。太郎は4人の子どもを持つ父子家庭です。ドラマのなかでは子どもたちの年齢もまだ小さいので金銭的にも毎日の食事を与えられれば家庭は成り立ちます。

しかし、子どもが大きくなるにつれ、教育費や学校に対する支出が増加することが見込まれるため、太郎の稼ぎのみでは4人の子どもを大学に行かせて社会人にまで育てあげることは難しいです。人生、お金さえあれば幸せということはありませんが、実際問題、最低ラインの経済力がなければ成り立たないことは事実です。ハッピーエンドのその先は苦労の連続が予想されるため、このドラマにおいての続編を考えたところここで終わらせておいた方がよいと思われます。

太郎宅は古き良き時代の理想の家族

「セレブと貧乏太郎」は何といっても家族愛やお金ではないという恋愛物語として人々に勇気と力を与えます。そこにこのドラマのよいところが詰まっているわけですが、たとえ貧乏であっても家族は力を合わせて、お互いに思いやりを持つことで笑顔が耐えない幸せな家庭を築けます。これから家族を持つ人にも、まさに家族を持っている人にも家族の作り方のよい見本になること間違いなしです。またこれから恋愛をしようと考えている方にも恋愛の大切さや楽しみ方についても新たな発見を見出せるドラマとなっています。

まとめ

「セレブと貧乏太郎」についてのご紹介はいかがでしたか。結果的に貧乏であってもたくましく強く生きていくことが大切であり結果だけではないと感じさせられるドラマです。現実社会とすり合わせるとやはり綺麗事と解釈されるケースも多々ありますが、貧乏であっても恋愛に家族にと幸せに不可欠なものを手に入れることができるポイントはこのドラマの良きポイントです。

何事も夢があった方がエネルギーになりやる気がみなぎります。実際に貧乏で苦労している人には共感を得れないこともあることは言うまでもありませんが、貧乏やお金にとらわれた人生よりかは、純粋に幸せを感じられるため、毎日の仕事やストレスから開放されるドラマに仕上がっていると思います。

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