愛と正義とお色気と - 爆れつハンターの感想

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爆れつハンター

4.004.00
映像
5.00
ストーリー
3.50
キャラクター
4.50
声優
4.00
音楽
4.50
感想数
1
観た人
2

愛と正義とお色気と

4.04.0
映像
5.0
ストーリー
3.5
キャラクター
4.5
声優
4.0
音楽
4.5

目次

さすがです

原作担当のあかほりさとるさんの事は、『天空戦記シュラト』の頃から大好きでした。シリアスもギャグもお色気も書けるという、才能豊かな人です。そのあかほりさんの新作という事で、もちろんこの『爆れつハンター』も大注目の作品でした。なぜ、『爆れつ』という「れつ」だけがひらがななのかというと、「れつ」の字が思い出せなかったというもので、何か深い意味があるのかと思っていた私は大爆笑でした。ですが、ストーリーの設定やキャラクターは私好みだったので大満足でした。こんなSMの女王様のような格好をしたヒロインが活躍する話を思い付くなんて、あかほりさん以外にはいないと思います。世界観や発想は「さすがだな」と思いました。凡人にはとてもではありませんが思いつかないでしょう。

もったいないなぁ

魔法が使える(ソーサラー)と、全く魔法が使えない(パーソナー)に別れた人類。一部のソーサラー達は、その力を悪用してパーソナーを日々苦しめていた。そんな彼らを救うべく立ち上がったのが「ソーサラーハンター」という闇の仕置き人達なのだ。もうこれだけでもワクワクする内容なのですが、そのキャラクター達も実に魅力的でした。主人公のキャロットは魔法は使えませんが、その代わりに魔法を吸収し怪物と変化出来ます。しかし、理性を失くした彼は暴走し関係ないパーソナー達までもが危険です。その時にストッパーの役目をするのがティラとショコラの姉妹です。セクシーな衣装を身にまとい、鞭やワイヤーでキャロットの動きを止めます。それがまた格好良くて、素敵です。ただ、原作とは衣装が違うのが残念です。アニメのティラはオレンジ色の華やかなコスチュームですが、原作ではかなり際どいボンテージスタイルだし、ショコラにいたっては上半身には何も身に付けず、サスペンダーでかろうじて大事な所を隠しているという、かなりインパクトのある戦闘服です。二人がこの姿で戦う姿を見てみたかったな。それに、マロンだって本当はもっとキャロットに執着しているし、筋肉自慢のガトーは寡黙だし。と、原作とは違う設定には正直ガッカリしました。そして、もう一つ残念なのはキャラクターが少なかった事です。どうして、キャロットのマロンの両親であるオニオンとアプリコットは出なかったのでしょう?ビッグ・マムの側に使えるハズナイツだって見せ場は全くありませんでした。私は、ミルフィー・ユの登場を楽しみにしていたのに。それに、最終回にもわずかに不満があります。あれはあれで良かったのでしょうが、もっと深く描いて欲しかったです。ザッハの目的も曖昧だったし、ビッグ・マムの事もあまり触れられてはいませんでした。最終回で、ザッハはキャロットの中の破壊神を目覚めさせようとします。キャロットを庇い、マロンやガトーが倒れ、とうとうショコラとティラまでもが絶命します。ティラの瞳から零れた一粒の涙までもが石となった後、キャロットは皆の為に生き延びようとザッハから逃げ続けます。ここまでは良いんです。ティラ達の行動にも感動したし、キャロットの行動にも納得します。でも、ここで疑問。なぜ、転生する必要があったのでしょう?それも今と変わらない姿で。もし、転生するなら赤ん坊からですよね?それとも彼らは赤ん坊から成長したのでしょうか?それに、ビッグ・マムまでもが転生するなんて、無理があります。それでも記憶を取り戻した彼らは再び元の世界に戻ります。その時には既に破壊神が目覚めようとしていましたが、皆の姿に安心したキャロットの心が破壊神を再び眠りにつかせます。その時にちらりと見えたティラとショコラの衣装が原作通りだった事は嬉しかったです。ですが、結局ザッハとは何者なのか何が真の目的なのかもハッキリしなかった事は残念です。面白かったけど、最後は無理矢理終わってしまったような印象です。

セクシーは声から

キャラクター達があれほどまでに魅力的なのは、やはりその「声」に秘密があるのだと思います。主人公のキャロットを演じた古本新之介さんは俳優業もされている方で、普段はチャランポランだけれど、決める時は決めるというキャロットにピッタリでした。そして、普段はキャピキャピしたギャルですが、一度怒ると軍帽を被りクールモードになるショコラを演じた水谷優子さんには驚きました。それまで水谷さんは可愛らしい女の子を演じる事が多く、あんなにセクシーな大人の女性の声が出せるとは思いませんでした。あの声で、「ダーリン、愛してるわ」と言われると同性でもクラクラします。そのショコラの妹でティラを演じている林原めぐみさんは、普段のドジなキャラから一転して高笑いをする様子があまりにも違いすぎて、ビックリします。セクシーというのは外見だけの話ではなくて、声から先に感じるのかもしれません。でも、一番セクシーだったのはもしかしたらビッグ・マムを演じた島本須美さんだったかもしれません。

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