期待と違った
またこのパターン?
男性二人に女性一人の構図。これって前作の『赤い光弾ジリオン』と全く同じですよね?ましてやチャックに至っては、外見から声まで殆ど『ジリオン』のチャンプです。これでは新鮮さはちょっと感じられません。もちろん、他の設定は『ジリオン』とは違う物ですし、あまりこだわる事はないのかも知れませんが、せっかくの新番組なんですから、新鮮な設定で見たかったかな。と思います。ただ、あの時代のアニメとしては、OPやキャラクターは最先端の印象だったし、スーパーサンダーのテーマソングもノリが良くて大好きでした。「ボーグゲットオンッ」の掛け声で変身するシーンは、当時必ず一緒に叫んだものです。アニスの変身シーンがちょっとセクシーで、このシーンだけがやたらと強調されていた気がして、家族で見るにはちょっと気まずかったのを覚えています。これは、昔見た『キューティハニー』の時もこうだった気がしますが。
せっかくの未来なのに
2030年というかなり先の未来が舞台である筈なのに、あまり未来感が見られなかった事がちょっと残念です。確かに、ファッションや小道具はそれなりに未来感はあるのですが、2030年ですよ?もっと発展しているだろうと思うんです。例えば学校が出て来ますが、今とあまり変わらないんじゃないかと思ってしまうし、ファッションにしても、ただ色使いが華やかなだけという印象でした。未来がテーマなら、もう少し未来っぽい感じが欲しかったな。スーパーサンダーが喋るというのもちょっとありがちで、出来れば自動運転が当たり前で、ハンドルすらないバイクが疾走する。みたいなシーンが見たかったです。
それでも面白かったのは
ちょっと雑な設定が目立つ『ボーグマン』ですが、それでもやっぱり面白いと思うのは、やっぱりその人間ドラマにあったのだと思います。ボーグマンとして平和を守りながら、教師として生徒達を慈しむリョウ達の姿は思わず「白分の担任が、こういう先生なら良かった」と思うし、リョウとアニスの見ている方をヤキモキさせる不器用な恋愛も気になっていました。リョウが相棒であるスーパーサンダーと繰り出す軽妙な会話は、海外ドラマでおなじみの『ナイトライダー』のようでした。そして、いつもはクールなメモリーと彼女の弟のレミニス(ダストジード)との切ない最後などが、『ボーグマン』をただのワンパターンでは終わらせなかった要因なのではないかと思います。
- あなたも感想を書いてみませんか?
- レビューンは、作品についての理解を深めることをコンセプトとしたレビューサイトです。
コンテンツをもっと楽しむための考察レビューを書けるレビュアーを大歓迎しています。 - 会員登録して感想を書く(無料)