驚きの作戦満載 - 特攻野郎Aチーム THE MOVIEの感想

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驚きの作戦満載

3.53.5
映像
3.0
脚本
3.0
キャスト
3.0
音楽
3.0
演出
4.0

目次

最強チーム

「特殊任務に就かせたら最強」のAチームは高い知能と行動力を持つハンニバル、その右腕フェイス、腕っぷしなら負けない肉体派の黒人B.A、狂っているが腕はピカイチのパイロットマードックの4人組だ。彼らはそれぞれの特性を生かして次々に難解な任務をこなしていた。

そして今回の任務はイラクでフセイン政権の残党から偽ドル札の原版を回収することだった。いつものようにリーダーのハンニバルが指揮をとり、無事原版を回収できた。しかし、任務が成功したと思った矢先、回収した原版が入ったコンテナが爆発。そして任務を見届けに来ていた将軍モリソンが乗る車も爆発する。Aチームは将軍を殺害したとして別々に軍刑務所へ収容される。

大脱出

ここからハンニバルが散り散りになってしまったチームを再建していく。その方法が全て意表をつくものばかりだ。まず、自分は仮死状態になり火葬場で焼かれる寸前に脱出。口の立つフェイスがどう言いくるめたのか刑務所でセレブのような生活を送っているところに登場。移動中の車に侵入し、ガンジーに感化され非暴力を貫くと決めAチームに戻ることを渋っていたB.A.を説得し救出。最後に精神科病棟のような施設に直接突っ込みマードックを回収。その後、輸送機を奪取するが、もちろん軍関係者も黙ってはいない。Aチームの乗る輸送機は無人爆撃機によって制御不能になってしまう。だがそこで終わらないのがAチーム。なんと輸送機に乗っていた戦車で対抗し見事に爆撃機を撃破、さらに大砲の衝撃を利用して戦車を「操縦」し、見事湖へ着水させた。

まだまだ物語は続くのだが、これまででもかなりはちゃめちゃな展開ばかりだ。だがそれもタイトルの「特攻野郎」を際立出せる大切な色付けなのだろう。そしてそんなめちゃくちゃな任務を遂行して成功させることができるのはそれぞれが自分とチームの能力を信じているからに違いない。自分の考えたこの作戦ならあいつの力があれば確実に成功する、やつの力がなければできないという信頼。そしてそれに応えられる高い技術が彼ら「特攻野郎Aチーム」を生かし続けているのだろう。

まだまだ続くAチーム

最終的に黒幕をおびき寄せる。そこでもコンテナをゲームのようにシャッフルしたり、黒幕を騙すために特殊なヘルメットを作ったりと楽しめるシーンは満載だ。ただガンジーに感銘を受け「殺人を犯さない」と誓いに反し、B.A.は敵を殺してしまう。個人的には少し残念にも思ったが、B.A.としてはこれでようやく自分も元の「B.A.」として戻れたのだろう。後の表情も色々な思いが吹っ切れたように見えた。

黒幕を捕まえ、一件落着を思いきやAチームは脱獄の罪で再び逮捕されてしまう。だが、思わぬ協力者のお陰で彼らはまだ脱獄することとなる。

テレビドラマシリーズの続編とは言いづらいものになっているので、そちらのファンの方からすれば納得のいかない点は多いかもしれない。シリアスだったりミステリアスなシーンもあるが、スカッとする痛快アクションとして観る方が一番楽しめると思う。

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