時代背景をみごとに演出した作品
エロスなところがすごくいい。
「あずみ」は、映画も見に行きました。映画では脱いでなかったけど、原作では魚をとるときとか裸になって元気いっぱい泳いでいる。そんなところが男性ファンも女性ファンも魅了します。出生の秘密がわからないので、いつか描いてもらいたいですね。小山ゆう先生、絵も変わらずきれいで、細かくて、私は好きです。あずみが大人になるにつれ、自分の肉体が他の男の子たちと違うことをさげすみ、悩むところも魅力でいっぱいです。「あずみ」のファンサイトで、”誰があずみの処女を奪うのか?”というまじめな討議がなされていましたが、時々、野獣のような男から狙われるので、私もはらはらしながら見ています。今まじめな良い作品で、エロスを描いてくれる人がいないんで貴重だと思います。
斬新に人を切るところがいい
怒ったら炎のように切りかかる。そんな素顔とのギャップがいいと思います。豊臣がたの息子が「いやじゃ。いやじゃ。死ぬのは嫌じゃ。」と、逃げ回っていたあと、あずみにまたであって、「誇り高く死にたい。」と、心が変わる。死を見届けたあずみが、元凶に怒る。そんなところが魅力だなぁと思いました。話は変わって、あずみが、小西静音、小西忠音に、残酷に縄を結び付けられて、落とされるところも魅力的でした。「どうなるんだろう。」というサディスティックなところもまた魅力でした。
時代背景を考えたストーリー
時代が変わるにつれて、あずみの衣装も変わり、脚を隠すようになって、”ちょっと残念”だなぁと感じていました。話はちょっと変わって、伊達政宗や宮本武蔵が出てくるのは、すごいなぁと思いました。小山ゆう先生のストーリーの組み立て方は斬新だと思います。あれで終わってしまうのはもったいなさすぎる。また新たにリスタートさせて、平和な時代の中、生きていき続け、飛猿にいのちを狙われながらも、さわやかな風をはこぶ「あずみ」であってほしいです。出生の秘密がまだ描かれていまん。”青みがかったた瞳に茶色の髪”というところで、自分の出生の秘密を知る人間に出会って、それから旅を続けるように話をすすめてほしいです。クリスチャンがからんでいるのでしょうか。織田信長が、旅路の中で出てくるとおもしろいのですが、さてどうなるのでしょう。爺が古びた祠に何かを閉じ込めてくれている気がしてなりません。あずみのお父さんは誰だったのでしょう。織田家につかえていた忍びの外国人かも知れませんね。
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