漫画が好きだからこそ読んで欲しい
愛らしい『こぐま』が大活躍
主人公がとにかく熱い熱血体育会系女子!柔道でオリンピック目指していたすごい選手だったのに、怪我で断念して編集者になっちゃうところから始まるのですが、重々しくない。でもちゃんとそのじくがあってマンガを書く事は素人でも彼女なりに動いて周りも巻き込んでいくパワーはさすが!すごく人間味があって、周りにはキャラの濃いキャラクターばかりだけど浮いてない、負けてない、むしろさすが柔道やってただけあって、根性で投げ飛ばしてる感じのする新人編集者『こぐま』の成長物語だと思っています。
作中マンガが読みたい!
マンガの編集部の話なので、漫画家さんや作品がたくさん出てきますが、その作品が読みたくなる!ドラマのDVDの特典で付いてたみたいですが、連載が終わったあとで良いので作品の中に出てきたマンガもちょっと読めるように読み切りも出して欲しいくらいに魅力的。
新人編集者が新人漫画家と共に成長している最中を見逃さない!
といえばほんとにありきたりに見えるんですけど、絵柄は少女マンガみたいにキレイじゃなく、青年誌で連載しているマンガなので愛嬌のある感じ。その中でストーリーが独特な新人漫画家と出会って、一緒にいまは連載~単行本出版まできたけれども、その新人漫画家っていうのがいわゆる『画伯』。迫力凄いけどヘタウマという感じで最初はキャラのかき分けも上手くできてなくて、凄い葛藤の嵐。
ただ、編集者の仕事は忙しくて他も同時進行でマンガの中でも行われているので、スピード感は全然失われてなくて凄い読みやすかったです。
良くある成長ストーリーなので、引っ張ってまだその話してるの?!と思わせるような作りじゃないので、単行本もあっという間に読めてしまう。
どうしたら良いのか、周りに色々聞いて興味持って突き進んでいく『こぐま』とは対照的に、『画伯』と呼ばれる新人漫画家は子供時代に色々あって、人間不信だし人付き合いもまともに出来てない。正直自分の近くにいたら絶対かかわり合いになってないのがわかるくらいの人。絶対合うわけないじゃんってかんじだけどもちゃんとそこの2人だけは信頼とかあって関係性が築かれていく様も見れるのが面白い。
ほんとに真逆の2人なのに、漫画家と編集者という特殊な関係だから成り立ってるんだろうなぁと読み進めていくと感じるので、主人公だけじゃなくて、周りの人も成長してたり変化していく様が楽しみになる作品。
まだ連載中なので、ドラマで見た人だけじゃなく、とにかくマンガが好きなら読んで裏方の仕事を知って欲しい。
大変なのはわかってるけど、そこだけじゃなくて、一つのマンガ雑誌が出来るまで、単行本が売れるまで、編集や漫画家、印刷所、書店など色んなところでどう動いているのかがわかると、手元に単行本がくる楽しさが最近増してきた。間違いなくこのマンガ読んでだと思います。
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