俳優陣の自由な演技が光るドラマ - 勇者ヨシヒコと悪霊の鍵の感想

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ドラマレビュー数 1,147件

勇者ヨシヒコと悪霊の鍵

4.354.35
映像
4.13
脚本
5.00
キャスト
5.00
音楽
4.50
演出
4.50
感想数
4
観た人
7

俳優陣の自由な演技が光るドラマ

5.05.0
映像
5.0
脚本
5.0
キャスト
5.0
音楽
5.0
演出
5.0

目次

中毒性のある独特な世界観

「勇者ヨシヒコ」のドラマシリーズはドラクエのパロディドラマです。今までにない、独特な世界観があります。ドラクエの有名なモンスターが冒頭から出てきたり、戦いのシーンがゲームと似ていたりします。ドラクエのパロディですが、ゲームを知らない私でも十分に楽しめるドラマです。

パーティが全滅してしまうと全員が棺桶になって教会にテレポートするシーンや、調べ物をするときに建物の中にある壺を割ったりするシーンは本当におもしろいです。

このドラマは低予算の冒険劇と謳っているように、小道具などは手作り感満載です。しかし、それがとてもいい味を出していてドラマの魅力の一つになっています。

紙でできたモンスターたちが可愛らしく思えます。

主人公が仲間を集めて悪者を退治するために冒険をするというシンプルな内容のドラマですが、毎回毎回声を出して笑えるほどの面白さです。冒険で訪れる村ごとに様々な特徴があり、飽きません。男しかいない村であったり、金八先生のパロディであったりと毎回毎回違う設定で楽しませてくれます。

ゲームのパロディでありながら、どこか新しさを感じさせる脚本だと思います。

ただ単に面白いだけではなく、一緒に冒険をしているような気持ちにさせてくれると感じます。それぞれ個性的な仲間が回を重ねるごとに絆が深まっていくのは、俳優陣の仲が深まっているからだと思います。それは監督の自由に演技させるやり方だからこそ成せるものではないかと考えます。

途中から観ても十分楽しめますし、何回観ても飽きないドラマは他にはないと思います。

魅力的なキャラクター

ドラマの見どころと言えば、魅力的なキャラクターです。

それぞれ個性が豊かで、それぞれが主役だと思います。

このドラマに出演するキャラクターを演じる役者さんは、どんどんと役に馴染んでいっています。それは監督が自由に演じさせてくれるからこそだと思います。あれやこれやと指示を受けて演じるのではなく、自由だからこそ考えて演じるので馴染んでいくんだと思います。こうなると演技がうまい下手は関係なくなると思います。

主人公のヨシヒコを演じる山田孝之さん。ヨシヒコは馬鹿正直でとても純粋ですが、誰よりも残酷な憎めないキャラクターです。元々演技力の高い俳優さんだと思っていましたが、素でないのか?と思うほど自然な演技をされていました。他の作品で山田孝之さんがシリアスな役をやっていると余計に演技力の高さを感じます。

山田孝之さんのファンの人は、普段のクールで格好いい姿ではない新たな一面を観ることができます。

ヨシヒコの仲間の魔法使いを演じるムロツヨシさん。私は個人的に大ファンなので贔屓目に観てしまいますが、メレブを演じられるのはムロさんしかいないと思っています。

監督の福田さんに見初められたムロさんの素晴らしいところは、アドリブ力だと思います。カット!という声がかかるまで長いことアドリブし続けることは並大抵のことではないと思います。頭の回転と強いハートを持たないとできないことです。カットされてしまうことが多いのがファンとしては悲しいところですが。

メレブの魅力的な特徴としては、毎回覚える使えない呪文です。ドラマの魅力のうちの一つです。その中で私がお気に入りの呪文は「シャクレナ」。これは相手の顎を瞬時にしゃくれさす呪文です。これだけでメレブのキャラクターがどんなものなのか想像することができると思います。役に立たない呪文なのに、なぜかヨシヒコは大喜びしています。そしてヨシヒコと同じように、この役に立たない呪文に惹かれる視聴者は少なくありません。

私は友人との会話をしている中で、このメレブの呪文を使うときがあります。このように、ドラマを観た人が学校や会社、いろんな場所でこの呪文を使う。ドラマを知っている人たちがドラマの内容を話し合うと、ドラマを知らない人たちは気になって観てみる。これをきっかけにドラマの知名度がどんどんあがることは間違いありません。

その証拠に、シリーズ二作目である悪霊の鍵が制作されました。

ドラマの知名度が上がるのに必要なのは、口コミ力だと思います。ドラマを観て、そのドラマについて誰かと話したくなること、誰かに伝えたくなることが大切です。それがこのドラマの人気に繋がったと思います。

豪華なゲスト

ドラマの特徴の一つとして、ゲストの豪華さがあります。

自分の好きな俳優が少しでもテレビに出るというなら観るのがファンの心理です。 いつも観るイメージとは全く違うキャラクターで演じている俳優や女優を観ることができるのはとても楽しいことだと思います。

こんな俳優さんがこんな演技をするんだ、こんなことをされちゃうんだとびっくりすることもあります。それを観るだけでも面白いし、ドラマの制作現場のチームワークが素晴らしいからこんなに面白いシーンが撮れるんだなあと感心します。

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仏のうっかりが初回から炸裂

予算の少ない冒険活劇、再び…「勇者ヨシヒコと悪霊の鍵」を視聴した感想です。この作品は、2011年に第一シリーズが放送され、好評を博した「勇者ヨシヒコ」シリーズの第二作目です。初めて勇者ヨシヒコを観たときの衝撃は忘れることができません。深夜のドラマ枠で、まずドラゴンクエスト風の冒険活劇をやろうという企画を、よく思いついたなと思います。ありそうで無かった題材ですよね。ドラマが始まった時、「新しい物が始まった」ワクワク感がすごくありました。勇者ヨシヒコは真面目な物語ではなく、ドラゴンクエスト風を装ったコメディです。「壺や樽は壊してもいいルール」に乗っ取り、ヨシヒコが真面目に破壊していったり、井戸の中に親切な魔物がいたりと、ドラゴンクエスト本家のオマージュ的な笑いの数々が登場します。その笑いの持っていき方も引き出しが多く、「よく考えているな」と、非常に気合いが入っていると思いました。また、勇者ヨシ...この感想を読む

4.04.0
  • naonao
  • 126view
  • 2071文字
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勇者ヨシヒコの面白さ

とにかく面白い!この作品を見て、笑わなかった人はいないだろう。なんといっても、個性的なキャラクターたち。私が個人的に好きなのは、メレブである。独特の口調といい、魔法のポンコツさといい、憎たらしさを兼ね備えた、個性の塊のようなキャラクターとなっている。そのほかのキャラクターたちも、個性豊かで、それぞれの個性の掛け合いが、面白さを生み出している。メインキャラクターの4人以外にも、個性が豊かで、少し変わったキャラクターが多い。仏。仏は、このドラマに大きな笑いを生み出す一因である。佐藤二朗さん演じる仏により、ストーリーが少しずつ進んだり進まなかったり…と、ストーリーに重要なキャラクターでもある。出てくるたびに、ヨシヒコたちとの面白い掛け合いが起きる。佐藤二朗の元々のキャラクターが生かされているようにも思える。また、ヨシヒコが、仏を目視するには、日食グラスを使わなければ見えない点は、シュールである...この感想を読む

4.94.9
  • まるままるま
  • 133view
  • 2003文字

ほんとすき!でも中身ない!

今までにない作品でゆるすぎるなんだこれは!!!私が最初に思ったことである。こんなゆるいドラマがあったか。こんなテキトーなドラマがあったか。私は驚きとともに笑いを抑えることはできなかった。とにかく手作り感満載なのに、とてつもなくてがこんでるのがこの作品の魅力であると思う。だって、出てくるモンスターダンボールとかで作られてるけど、手抜き感半端ねぇ!と思うけど、めっちゃすげーよ!あんなの小学生が必死こいて作っても作れないよ!原作に愛がある素晴らしい大人じゃないとあんな番組として成立するクオリティは作り出せないと思う。中身ないけど。ストーリーは皆無と言っていいほどだけれども、製作者側の愛をひしひしと感じる作品。大げさすぎるクオリティのオープニングとオープニングだけエグいくらいにカッコイイ。なんでここだけこんなに手がかかってるのか、らこれからなにが起こるんだ!?的な感じでめっちゃくちゃワクワクす...この感想を読む

3.53.5
  • なかゆなかゆ
  • 84view
  • 1017文字

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