恋と嘘 最終エンドヒロイン 美咲の謎 テーマ考察
最終エンドりりな説
私がそう感じた場面は主に2つ。まず一つ目は文化祭でやったロミオとジュリエット。主人公が「結ばれなくても、誰からも認めてもらえなくとも、その恋は無意味じゃない証明」と仁坂に言っている。ロミオとジュリエットは恋が結ばれない。そしてロミオとジュリエット役をやった高坂さんと仁坂。お互い主人公に誰も認められない恋を訴えかける様に真剣に演技をしている。物語も二人の恋は実らず終わるのか。そして5巻の主人公が五十嵐さんに舞台の感想を「綺麗だと思ったが今にも消えてしまいそう」この台詞なにか意味深で恋も実らないのではと懸念した。そして仁坂の兄の結婚式のブーケトスで花束を受け取ったのはりりな。「私なんかが受け取って良かったのか。私よりもっと相応しい人が……」これは比喩なのかと考えてしまう。
高崎さん病気説
彼女がこの作品の一番の謎と考えてもいいだろう。そう思った理由として一つ目はまだ政府通知が来てない高崎さんの家に政府通知担当者が訪問していた事だ。これは政府がなにか事情を知っているが訳があって政府通知が送れない状況なのではないか。そして第1巻に主人公の目には政府通知の相手は高崎さんであった。これはなにかの事情で取りやめてもらいりりなに変更になったのではないか。そして二つ目は、五十嵐のセリフである。高崎さんのジュリエットに対し「今にも消えてしまいそう」という主人公に「それはきっと美咲がすべてを捧げて恋をしてるから」と意味深発言。さらに「何も知らないくせに。美咲はもう……」と。美咲も「好きになっていなければ今私はこうして行きていけないから」なにか主人公の恋のために命懸けで頑張ってるのではないか?ちなみに漫画帯は「命をかけて恋をした。」
個性なキャラと世界観
この物語のテーマの一つは自分を信じるか科学の力を信じるかだと思う。しかもそれが正解などなく意見が別れるそんな物語でどちらのヒロインを選ばれても反論できにくいほどにキャラクターが出来上がっている。しかし高崎さんもりりなも仁坂もみな共通して言えることは「主人公を好きになってはいけない。」と本能的に感じ、気持ち、行動にセーブをかけているところだ。これは片思いしたことある人にはとても共感し多くの人が同じ気持ちを共有してるのではないだろうか?そして愛されキャラの主人公。この主人公のおかげで高崎さんは他人には心を開くことができなかったが主人公には素の自分を出せるようになった、りりなも同じく。さらに人と関わり方が上手くなった様に思える。みんなを変える主人公が主人公の鏡だと私は思う。
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